[インタビュー]パリ深夜発、東京経由、世界行き ── ALEX FROM TOKYOが紡ぐ「world famous」ラジオの旅

パリの自宅スタジオから生まれた音が、東京の深夜ラジオを通して世界へと広がっていく。DJ/プロデューサーのALEX FROM TOKYO(Tokyo Black Star、world famous、Paris)がInterFMで手がける番組「world famous」は、そんな越境的な感覚を体現する1時間のミックスショーだ。深夜25時半、静かな導入からゆっくりと熱を帯び、最後には美しく着地するストーリー性のある選曲。新しいクラブミュージックとともに、パリ、東京、ロンドン、そして世界のシーンが一つの電波に交差する。長年の夢だったという日本のラジオ番組は、DJとして都市を渡り歩いてきた彼のキャリアと感覚を結び直す、もう一つの“フロア”でもある。

“Good クラブ Music”なDJラジオ番組を手がけることが長年の夢

── ALEX FROM TOKYOがラジオ番組を手がけているようですね?詳細を教えてください。

ALEX FROM TOKYO 去年の10月から毎月最終木曜日25:30〜26:30までInterFMでAlex from Tokyo presents 「world famous」という1時間ラジオ番組を手掛けています。番組のコンセプトとして、パリの自宅スタジオで制作して、パリ発信ー東京を経由して、フランス、日本、全世界からのエキサイティングな新譜のクラブミュージックサウンドをプレイ&トークで紹介してます。

── 番組はインターFMからオファーがあったのでしょうか?

ALEX FROM TOKYO 海外を拠点に、日本の皆さんに向けた日本の大手のラジオ局で“Good クラブ Music”なDJラジオ番組を手がけることが長年の夢でした。20年以上サポートをしてくれてる東京のRush Production経由で去年InterFMでGuy Perrymanと再会してインタビューを受けて、将来番組を是非やりたいと話して、去年の夏にInterFMの加藤さんから正式なオファーがありました。

── パリから東京に届けるDJミックスはどのようなコンセプトがあるのでしょうか? また今後の構成やコラボレーションなどあったらお知らせください。

ALEX FROM TOKYO 深夜の25:30から26:30まで放送されてる番組なので、その時間に合わせた雰囲気の音楽とサウンドを紹介してます。クラブでプレイするDJミックスとは違って、ラジオで楽しめて聴けるような流れ&展開を毎回考えてます。その月のお気に入りの新譜や話題をピックアップして、番組のテーマを決めて行きます。全体として、一般的に、落ち着いたイントロの曲から徐々にテンポとテンションを上げていって、ラストの曲で上手く着陸します。そして日本語と英語で各曲を解説します。海外で良くある、このようなパーソナリティーDJが喋ってコアな音楽をフューチャするミックスショーのフォーマットは最近日本には無く、日本の皆さんにとって海外からの知らない新しい音楽や情報を耳にすることが出来ます。

パリは、チャンスに満ちた、とても美しく、国際的で、ダイナミックな都市

── アレックスは他の国や都市でも番組を持ってますか?

ALEX FROM TOKYO パリでは毎月第二木曜日午後19:00〜20:00フランスの専門エレクトロニックミュージック紙「Tsugi」のTsugi Radioで1時間のDJミックス番組を持ってます。そして、ロンドンのオンラインラジオROVRで毎月第一月曜日18:00〜20:00その時間帯に合わせたリスニング向けの幅広い気持ち良い音楽をキュレーションした選曲スタイルの番組「Ta bi bi to」をやってます。

── パリ生まれで東京暮らし、そしてニューヨークやベルリンにも住んでましたね? 今はパリに拠点して活動の幅は広がってますか?

ALEX FROM TOKYO パリで生まれて、東京で育って25年間住んで、音楽家として新しい刺激を求めて、音楽大都市である、2005年にニューヨーク、2017年にベルリンに住んで、3年前に家族とパリに里帰りしました。一周して母国に戻りました。パリを拠点にこれまでの多くの経験を活かしたネクストレベルな活動に向けて取り掛かってます。パリは、チャンスに満ちた、とても美しく、国際的で、ダイナミックな都市です。日本も大好きです! またいつか住みたいと思ってます。幅広く自分自身を一言で表すなら、音楽デザイナーです。

── パリのクラブシーンは画期的ですか?

ALEX FROM TOKYO 東京はDJ BARやラウンジが受けている印象です。またフェスティバルに大物のヒップホップやR&Bアーティストなど来るようになりました。ここ数年パリのナイトライフは盛り上がってます! 市内では日本に影響されたDJ BARやMUSIC BARが受けていますね。代表的なMUSIC BAR Bambinoでは月一のレジデントDJでアナログオンリでプレイしてます。若者の間ではベルリンのクラブに影響されて、郊外の工業スペースを再建したクラブや音楽ヴェニューが増えて最新のダンスミュージックサウンドで朝までガンガン踊ってます。

また、ファッションウィークもすっかり世界的な大イベントになって、毎晩セレブアーティストがファッション系のパーティに出演してます。それにヴェテランDJも負けてないです。DJ Deepは30年前にやっていたRexクラブでのLegendsパーティを復活してますし、去年の11月にSt Germain、Moodymann、DJ Deepと4人でパーティをやりました。Bob Sinclairはシャンセリゼ通り沿いのクラブで毎月第一水曜日DJ Yellow, DJ CamとGregoryに豪華ゲストを加えてダンスミュージックのルーツであるブラックミュージックとヒップホップカルチャーを紹介するパーティ「B-Boyish」をスタートしました。海外で大人気の日本のテクノDJたちも良くプレイしている、週末のみ営業しているアンダグランドクラブ「Essaim」はとても良い感じです。後は、ヨーロッパの大都市の中でパリは一番レコード屋さん ── 特に中古レコード屋さん ── の数が多いです。

『Japan Vibrations Vol.1』は自分にとっては運命的な企画なんです

── 前回の東京のアーティストをピックアップしたコンピレーションが話題になりましたね!反響はいかがでしたか?

ALEX FROM TOKYO 2023年11月に自身のレーベルworld famousから自身が東京で80年代末から学生のころにDJを始めるきっかけとなった、最も影響を受けた日本のダンス&エレクトロニックミュージックのアーティストと音源を監修したコンピレーション『Japan Vibrations Vol.1』はリリースされて直ぐにお陰様でアナログ盤が完売して、世界中から取材の問い合わせが来て、海外でとても話題になりました。今でも良く問い合わせが来てます。そのころの日本のシーンについて海外では良く知られてなかったんです。そろそろVol.2を検討中で、日本のシーンをリアルに世界に紹介することがコンセプトで、今後シリーズ化して、日本と海外をさらにコネクトして、自分にとっては運命的な企画です!

── いつ東京に来日してくれますか?

ALEX FROM TOKYO 1年振りに5月15日から5月24日まで訪日することを予定してます。5月23日には横浜で開催されるGreen Roomフェスティバルに参加します。日本の皆さんとの再会を本当にとても楽しみにしてます!

── 他にも計画しているプロジェクトはありますか?

ALEX FROM TOKYO InterFMの番組はぜひこれからも続けていきたいです。スポンサーを募集中です! また長谷川賢治とDJ NORIと98年に始めた青山CAYでの日曜日のパーティ「ギャラリー」を今年中に開催したいです。コンピレーション『Japan Vibrations Vol.2』企画も進めたい。今年は頑張って音楽制作に集中して、Alex from Tokyo名義でミニアルバムを出したいです! Tokyo Black Starも今年中に新作を出したいですし、まずはこれまで貯めていた未発表音源からスタートしてデジタル配信で自分が関わっている音楽制作コラボレーション企画を月一でリリースして行くことを計画してます。

GREENROOM FESTIVAL’26 が今年も開催 ── DJ ALEX FROM TOKYOが初登場

5/23(土)
ELLA MAI
LEISURE / KREVA / Dragon Ash / 平井 大
KID FRESINO / Emma-Jean Thackray / Matteo Mancuso
go!go!vanillas / GADORO・PES
おとぼけビ〜バ〜 / 長岡 亮介
CAPTAIN VYNAL / Alex from Tokyo / Ajuchan

5/24(日)
JON BATISTE
JANELLE MONÁE / 東京スカパラダイスオーケストラ / AI
ORANGE RANGE / Joe Armon-Jones / KIRINJI
iri / Kroi / SPECIAL OTHERS / S.A.R.
GEZAN / Tribe Sampler Collective – Nujabes Tribute Set –
SHACHO (SOIL&”PIMP“SESSION/ DJ KAWASAKI / DJ SHOTA

GREENROOM FESTIVAL’26
横浜赤レンガ倉庫
2026年5月23日(土) ・24日(日)
グリーンルームフェスティバル実行委員会
https://greenroom.jp
Instagram: https://www.instagram.com/greenroomfestival/
X:https://twitter.com/GreenroomFes
Threads:https://www.threads.com/@greenroomfestival

アレックス・プラット aka ALEX FROM TOKYO(world famous, omotesound, Paris):音楽家“ALEX FROM TOKYO”として知られるアレックス・プラットは、爽快で解放的な音楽の力を伝えている。そのキャリアは30年以上にも及び、3つの大陸にまたがっており、ALEX FROM TOKYOとしてのDJ活動、Tokyo Black Star名義での音楽制作、そしてomotesoundでのサウンドデザイン、インタナショナル・コーディネーション、日本のプロオーディオブランド「PHONON」での革新サウンドエンジニアリング、レコードレーベル「world famous」のマネージメントなどがある。東京で育ち、パリを拠点に、ニューヨークとベルリンで数年を過ごしたアレックスのグローバルな影響力は否定できない。1990年代後半から、彼は音楽のスタイリングやキュレーション、文化的なコンサルタント業で波紋を広げ、ファッション、アート、文化、ライフスタイルの国際的なシーンでコネクターとして活躍。2023年末には、アレックスは日本のエレクトロニック・ダンス・ミュージックの音楽コンピレーション『Japan Vibrations Vol.1」を自身のレーベルからリリースした。現在では、各コレクションとシーズンに合わせたファッションブランド「Y-3」や「soph.net」のインストア音楽を担当。ラジオ活動として、2025年の秋から東京のInterFMで毎月最終木曜日25:30〜26:30レギュラー番組「world famous」、ロンドンのオンラインラジオ局ROVRでの選曲番組「Ta bi bi to」とパリのTsugi RadioでのマンスリーDJミックス番組をプロデュースしている。

https://www.instagram.com/alexfromtokyo

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