
ニュージーランド出身の韓国系オルタナティブアーティスト、Hans.が、同じくニュージーランドを拠点に活動する韓国系インディー・ポップアーティストhanbeeとの共作シングル「All I Need」をリリースした。東京とソウルでの公演を終えたばかりのタイミングで届けられた本作は、ソウルに降った“その年最初の雪”とともに生まれた、静かで温かな一曲だ。
1950年代ポップへの憧憬から始まった物語
「All I Need」は、もともと遊び心から始まったアイデアだったという。Hans.はかねてより、1950年代のポップスを思わせるノスタルジックな空気を持つ楽曲を作りたいと考えていた。そこにhanbeeが加わり、幾重にもレイヤーを重ねることで、サウンドは一気に立体感を帯びていく。
完成した楽曲は、どこかクリスマスソングのような温もりを宿しながらも、決して過度に甘くはならない。淡い光に包まれたようなメロディと、余白を大切にしたアレンジが、冬の夜の静寂をやさしく震わせる。
初雪のソウルで刻まれた、特別な記憶
ミュージックビデオの撮影はソウルで行われ、その夜、2025年最初の雪が舞い落ちたという偶然が重なった。楽曲に漂うノスタルジーと、白く染まる街の風景。そのシンクロニシティが、「All I Need」を単なるコラボレーション作以上の存在へと押し上げている。
映像と音楽が結びついた瞬間、この曲は“冬の記憶”そのものになった。
Clairoとの邂逅から広がった国際的キャリア
Hans.は2017年、Clairoをフィーチャーした「Froyo」で国際的な注目を集めた。その後はBillie Eilish、Rejjie Snow、Easy Life(現Hard Life)らのツアーサポートを務めるなど、グローバルなシーンで存在感を拡大。近年は韓国のアーティストとのコラボレーションも重ね、越境的な活動を続けている。
一方のhanbeeは、ドリームポップやベッドルームポップを基調とした浮遊感あるサウンドで支持を拡大中。繊細なボーカルと内省的なリリックは、Z世代のリスナーを中心に静かな共感を呼んでいる。
“今”のふたりが重なった、ささやかな祝福
「All I Need」は、大仰なドラマを描く曲ではない。けれど、だからこそ響く。懐かしさと現在性が溶け合い、個人的な記憶がそっと共有されるような親密さがある。
初雪の夜に生まれたこの一曲は、聴き手それぞれの冬の情景と結びつきながら、静かに余韻を残していく。冬のプレイリストに、そっと忍ばせておきたい楽曲だ。
Hans.(ハンズ)

ニュー・シングル「All I Need」配信中
配信リンク:https://orcd.co/allineedisu
レーベル:Hans.
YouTube: https://www.youtube.com/@kimyuntak
Instagram: https://www.instagram.com/kim_yun_tak/
