食べて解禁、踊って発見 ── “味覚”でラインナップを解き明かすBrunch Electronik Festival 2026

バルセロナの人気フェス〈Brunch Electronik Festival〉が、2026年エディションの第2弾ラインナップをユニークな方法で発表した。舞台はシークレットロケーション。3つ星シェフのJordi Rocaがホストを務める“食べられる”発表イベントで、音楽と美食、アートが交差する没入型の体験が繰り広げられた。開催は2026年8月7日・8日、会場はバルセロナのParc del Fòrum。フェスの核心は、今年もまた「ラインナップ発表そのものをカルチャーにする」という姿勢にある。

“食べる”ことで明らかになるラインナップ

音楽、フード、アートの関係者100名が招かれたこの特別な夜は、巨大な卵型タイマーのカウントダウンから始まった。壁の隠しスリットから供されるドリンク、夢のようなフォトコール空間 ── すべてが“Brunchの宇宙”へと誘う仕掛けだ。

カウントがゼロに達するとベルが鳴り、巨大インスタレーションの内部から現れたのがJordi Roca。彼が提示したのは、アーティスト名を隠したデザートのコンベア。ゲストはスイーツを食べる、あるいは分解することで皿の下に記された出演者名を発見する ── 発表は個人ではなく“共同体験”として共有され、ラインナップ公開は一つの儀式へと昇華された。

ダンスミュージックの“全味覚”を網羅する布陣

今回の第2弾で中心に据えられたのは、ヒップホップ、ハウス、フューチャーR&Bを自在に横断するケイトラナダ。さらに、デトロイト・テクノの礎を築いたパイオニア“ジェフ・ミルズ”、地中海の空気と共鳴するミニマルの名手ルチアーノが名を連ねる。

フレンチタッチのレジェンド“カシアス”は貴重なライブセットで出演予定。時代を超える多幸感が、この夏のハイライトの一つになるだろう。

新世代とローカルシーンの躍動

ハイボルテージなクラブエネルギーを担うのは、BASHKKA b2b Sally C。さらにハイパーポップ以降の混沌をフロアに持ち込むNHYMPHが新世代のダンスフロアを攪拌する。

地元バルセロナからはPAULA GMとMercèが登場し、欧州アンダーグラウンドを牽引する新鋭としてINEXXSTABLE、Nuup、Gusset、Max Dean、Julian Anthony、Lildami、Jovedryらがラインナップに加わった。

ライブとクロスオーバーが支えるフェスのDNA

Brunch Electronikの個性は、DJセットだけにとどまらない。ライブパフォーマンスではB1N0が爆発的なステージを披露し、Dani6ix & IZZKID、フラッシー・アイス・クリームがジャンル横断的な都市感覚を注入する。

さらに、セレクター勢としてユー・スー、ジジ・ロス、ナディ・カバッド、シリータ、ビクスビータが参加し、ハウス、ベース、レフトフィールドの領域を拡張していく。

史上最大規模へ向かう2026年版

すでに発表済みの第1弾では、エリック・プライズ、ポール・カークブレンナー、ジェイミー・ジョーンズ、フローティング・ポインツ(Live)、デボラ・デ・ルカ、Rødhåd、セス・トラクスラーらが名を連ねており、2026年は過去最大規模の開催となる見込みだ。

過去3回の開催で延べ7万人以上を動員し、その8割がバルセロナのローカル観客という事実は、このフェスが都市文化の中核に根ざしていることを示している。3月にはデイチケットの発売も予定されており、今後さらなるサプライズ演出や体験型コンテンツの発表が控える。

音楽、食、アート、そして共同体験。Brunch Electronik Festivalは、ラインナップ発表という“瞬間”すら作品へと変えてしまう。そしてその証明は、今年の“食べられる”発表が雄弁に物語っている。ここで起こることは、いつだってBrunchでしか起こらない。

August 7 & 8, 2026 | Parc del Fòrum, Barcelona
https://brunchelectronikfestival.com/

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