踊り場を“クィアに取り戻す” ── 最前線のDIYフェス〈Body Movements 2026〉がフルラインナップ解禁

ロンドン随一のラディカル・クィアDIYダンスミュージック・フェスティバル〈Body Movements〉が、2026年の開催概要とフルラインナップを発表した。会場はロンドンのSouthwark Park、開催日は8月30日(日)。クィアとトランスのアーティスト/コミュニティを中心に据えた祝祭は、今年も5つのステージを舞台に、クラブカルチャーの未来像を提示する。

5つのステージに広がる“再クィア化”されたダンスフロア

〈Body Movements〉は、DJ/キュレーターのSaoirse、〈Little Gay Brother〉のClayton Wright、プロモーターのSimon Denbyによって設立されたフェス。2026年は“Mother”“The Strap”“Snatch”“Hot Mess”“Glory Hole”と名付けられた5ステージで展開され、現代クィア・ダンスミュージックの歓喜と闘争性、その変異し続ける姿を体現する。

ハウスからボールルーム、ハイパーポップまで ── 境界線を越える音の連帯

プログラムはハウス、テクノ、ボールルーム、ブレイクス、ハイパーポップ、実験的クラブサウンドまでを横断。ボールルーム由来のゴスペル感覚を拡張するBASHKKA、グローバルに拡散するゲットーテックを鳴らすMCR-T、鋭利な4/4でフロアを切り裂くHannah HollandやJaye Wardなど、2SLGBTQIA+スペクトラムに属するアーティストたちが集結。さらに、ポップやR&Bを歪ませた表現も見どころで、ハイパーポップ的美学を体現するBabymorocco、フレンチ・シャンソンを解体的に再構築するHEZEN、セックス・ポジティブな“ネオペレオ”を掲げるSix Sexらがラインナップを彩る。

フロアの“帰還儀式”を担うヘッドライナー陣

フェスの象徴的ステージ“Mother”では、Romy、Eris Drew&Octo Octa、そしてSaoirseとShanti CelesteによるB2Bが決定。祝祭のクライマックスに相応しい、スピリチュアルで身体的な帰還の時間が約束されている。

クルーとコレクティヴが支える“年間を通じた夜のインフラ”

〈Body Movements〉の核にあるのは、コミュニティ主導のクラブカルチャーだ。2026年も、Adonis、Dalston Superstore、Daytimers、House of Revlon UK、Queer House Partyなど、多数のクルー/コレクティヴがテイクオーバーや共同キュレーションで参加。安全な空間づくりや新進アーティストの育成といった、日常的なナイトライフの基盤を支える存在が一堂に会する。

音楽を超えて広がるクィア・カルチャーの祝祭

フェスは単なる音楽イベントに留まらない。ヴォーギングのワークショップやクィア・マーケットなど、文化的実践の場としても機能し、ダンスフロアを社会的・政治的な表現の現場へと押し広げる。〈Body Movements 2026〉は、クラブという空間を再びクィアの手に取り戻すための、喜びと抵抗の同時代的マニフェストだ。

Body Movements Festival
Body Movements Festival A festival celebrating queer electronic music in Southwark Park, London

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