ロンドンの地下が週末まるごと脈動する ── Waterworks Festival、2026年は2日間開催へ拡張

ロンドンのクラブカルチャーを体現するフェスティバル、Waterworks Festivalが、2026年のフルラインナップを発表。第6回目となる今回は、初めての2日間開催へとスケールアップし、9月12日(土)・13日(日)の2日間にわたりロンドン西部のGunnersbury Parkで行われる。信頼と審美眼、そしてコミュニティへの深い敬意に支えられてきた同フェスにとって、自然な進化とも言える一歩だ。

“ヘッドライナー至上主義”を超えて ── 地下文化へのラブレター

共同創設者でありLove Internationalのボスとしても知られるDave Harveyは、本フェスの原点を「UKクラブカルチャーの中心にいるアンダーグラウンド・アーティストに光を当てること」と語る。派手なヘッドライナー頼みではなく、親密な空間と確かな選曲でシーンと共に成長してきたWaterworksは、6年目にしてその理念をより大きなスケールで提示することになる。

5ステージ・83セット ── “進行形”のダンスミュージックを横断

2日間の拡張により、セットはより長く、サウンドシステムはより深く響き、緻密なプログラミングは存分に呼吸する。5ステージ/83のライブ、ショー、b2bが並ぶラインナップは、ハウス、テクノ、ベース、ブレイクスといったクラブミュージックの最前線を横断しながら、現代UKダンスカルチャーの“今”を立体的に描き出す。

SATURDAY:好奇心を報いるプログラミング

土曜は、長年の盟友から未来志向のアーティストまでが交差する一日。Bradley Zero b2b Erol Alkan、Christian AB b2b Craig Richards、Eris Drew、Midland、Modeselektor、Leon Vynehallらが名を連ねる。さらにOcto Octa、Decius、Reptantらのライブ・パフォーマンスも予定されており、“ hype より質”というWaterworksの哲学が濃密に表現される。

SUNDAY:カルチャーの生態系を照らすコラボレーション

日曜はステージ・パートナーとの共催体制で、UKクラブ/サウンドシステム文化を形作ってきた歴史やコミュニティにフォーカス。Outlook Festival、Keep Hush、ec2a、Ruptureらが参画し、シーンの文脈そのものを可視化する構成となる。出演はLTJ Bukem、Djrum、DJ Storm、Ruff Sqwad、Tim Reaper、Sully b2b Special Requestなど。新世代のクロスジャンルな動きとベテランの系譜が同時に体感できる布陣だ。

Resident Advisor 25周年と交差する“記録としてのフェス”

今年はクラブ・メディアResident Advisorの25周年を祝し、両日にわたりSirenステージをホスト。日曜にはUKベースカルチャーのアーカイヴァーとして知られるDaMetalMessiahとの協働キュレーションも行われ、グライムやダブステップの歴史的文脈まで射程に収める。

音響と空間設計が生む“滞在型”の没入体験

Waterworksの核心にあるのは、サウンドと空間への徹底した配慮だ。音響、ステージング、レイアウトの細部に至るまで設計された環境は、来場者が週末を通して音楽に腰を据えて向き合うための“居場所”として機能する。雰囲気とつながりを重視する姿勢こそが、他の大型フェスとは一線を画す理由だろう。

UKクラブカルチャーの現在進行形を、丸ごと体感する2日間。Waterworks Festival 2026は、アーティストだけでなく、その背後にある歴史や価値観までも浮かび上がらせる、都市型フェスの理想形を提示してみせる。

https://waterworksfestival.co.uk

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