未来都市トリノに鳴り響く拡張する電子音楽地図 ── Kappa FuturFestival 2026、第3弾ラインナップ解禁

イタリア・トリノの工業遺構パルコ・ドラを舞台に開催されるKappa FuturFestivalが、2026年7月3日〜5日の開催に向けて“Phase Three”ラインナップを発表した。基盤を築いてきたキュレーター的存在と、クラブ・カルチャーを更新し続ける革新者たちが交差する今回の追加発表は、フェスの美学である「幅」と「文脈」をさらに鮮明にするものとなっている。

巨匠から革新者まで ── 電子音楽の現在地を凝縮

今回の追加で核を成すのは、フロアと実験性の両端を自在に横断するアーティストたちだ。ジャンルの境界を軽やかに超えるFour Tet、精緻な音響美学で支持を集めるフローティング・ポインツ、そして寡黙なグルーヴの帝王サロモン。さらに、フェス常連として絶大な信頼を集めるセス・トラクスラー、ハウスの現代的推進力を象徴するクリス・レイク、重厚なテクノ美学で魅せるメイシオ・プレックス、UKガラージの新世代を牽引するサミー・ヴァージらが名を連ねる。

コラボレーションが生む“ここだけの瞬間”

Kappa FuturFestivalの魅力のひとつが、唯一無二のB2Bやライブ企画だ。アライメントとファティマ・ハッジの対峙、クロエ・カイエとルーク・アレッシの共演、さらにはスピーディJ主導のSTOOR Liveといった、ジャンル横断型のコラボレーションが数多く用意されている。こうした一期一会のセッションは、単なるラインナップの羅列ではなく、現場でしか体験できない物語を生み出す装置として機能する。

グローバルな潮流を映す多様な視点

今回の追加アーティストには、メロディック・テクノを深化させるマッサノ、ダブリン発のダンス・ポップ・スター“ジャジー”、シカゴ・ハウスの伝説リル・ルイス、そして多面的な選曲で評価されるジョン・タラボットなど、地域もスタイルも異なる才能が集結。スペイン、フランス、イタリア、オーストラリア、アメリカといった各地のシーンが、トリノのフロアで交差する。

すでに完成形に近い“世界最高峰”の布陣

Phase Threeの発表により、既報のラインナップとの結びつきもより明確になった。リッチー・ホウティン、スヴェン・フェイト、ペギー・グー、シャーロット・デ・ウィッテらトップアクトに加え、Four Tet B2B SkrillexやFloating Points B2B Palms Traxといった注目の連続セットも控える。フェスは単なるスターの集合体ではなく、シーンの潮流そのものを可視化する“立体的なプログラム”へと進化している。

産業遺構から文化の中心地へ――トリノの象徴的ロケーション

会場となるのは、かつての工業地帯を再生した巨大都市公園Parco Dora。金属的な構造物と開放的な空間が同居するこの場所は、テクノロジーとアート、歴史と未来が交錯するフェスのコンセプトを体現している。150カ国以上から観客を集め、地域経済にも大きな影響を与える存在へと成長したKappa FuturFestivalは、今やイタリア文化の象徴的イベントのひとつと言っていい。

2026年版は、過去の栄光をなぞるのではなく、現在進行形の電子音楽の地図を描き替える試みとなるだろう。革新と伝統、ライブとコラボレーション、そして場所性 ── それらすべてが重なり合う瞬間、トリノは再び“未来”の震源地となる。

https://www.kappafuturfestival.it/tickets

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