コーチェラ初出演を前に放つ決定打 ── LE YORA、レディオヘッド「Everything In Its Right Place」を公式カバー

2026年のCoachella出演を控えるLE YORAが、新たなフェーズの幕開けを告げる一曲をリリースした。選んだのは、レディオヘッドの名曲「Everything In Its Right Place」。ダンスフロア仕様に再構築されたこのカバーは、彼らが築いてきた“LE YORAという世界”を端的に示すステートメントでもある。

DJプロジェクトを超えた、三人組クリエイティブ・コレクティブ

LE YORAは、SOMMA、JEWELS、YUMAからなる三人組コレクティブ。単なるDJ/プロデューサーではなく、音楽・ファッション・グラフィック・映像表現までを一体として構築する、自己完結型のクリエイティブ・ユニットだ。

ドイツのクラブカルチャーに根ざした精密さと構築力を持つSOMMAとYUMA、そしてアメリカ的なポップ感覚やヒップホップ、ストリートの空気感を持ち込むJEWELS。それぞれ異なる背景が交差することで、構造と衝動、アンダーグラウンドとカルチャーの接点を行き来する独自の美学が形作られている。

Discordから始まった、オーガニックな成長

彼らの出会いは、意外にもDiscord上だった。既存のアンダーグラウンド・レーベルの回路に乗ることなく、LE YORAをひとつの“宇宙”として育て上げてきたプロセスは、極めて現代的だ。

音楽、ビジュアル、アートワーク、さらにはファッションまでを「ひとつの言語」として扱い、すべてを自分たちの手で完結させる。その姿勢が、プロジェクト全体に強い一貫性と“生きた質感”を与えている。

名曲をダンスフロアへ再翻訳する試み

2026年1月30日にリリースされた「EVERYTHING IN ITS RIGHT PLACE ft. MAGNUS」は、レディオヘッドの原曲が持つ催眠的で内省的なムードを損なうことなく、ハウス/テックハウスへと再構築した一曲だ。

ボーカルには、LE YORAの初期から関わりのあるシンガーソングライター、MAGNUSが参加。幽玄な歌声とドライヴ感のあるビート、空間を大きく使ったサウンドデザインが融合し、原曲へのリスペクトと現在進行形のクラブミュージックが美しく共存している。

世界が反応し始めた2026年の序章

本作はすでに、ディプロが2025年末にインド・ガンジス川沿いでプレイしたことをきっかけに注目を集め、ザ・ブレイズ、ジョセフ・カプリアティ、アドリアティーク、リッチー・ホウティン、ロバッグ・ルーメといった錚々たるDJたちからもサポートを獲得。LE YORAの2026年が、すでに大きく動き出していることを示している。

コーチェラへ、そしてその先へ

2021年の結成以降、LE YORAはリリースとライブを重ねながら、音楽を核にした没入型のカルチャー体験を拡張し続けてきた。自ら映像を撮り、編集し、マガジンを制作し、現在はアパレルラインの開発にも着手しているという。

Coachella 2026への出演は、その歩みが世界規模へと接続される重要な節目だ。「Everything In Its Right Place」の再解釈は、彼らが今どこに立ち、どこへ向かおうとしているのかを雄弁に物語っている。音楽はもちろん、その“世界観ごと”体感すべき存在として、LE YORAはこれからさらに注目を集めていくだろう。

Artists: LE YORA
Title: EVERYTHING IN ITS RIGHT PLACE ft. MAGNUS
Label: Alta Music Group
Release date: January 30, 2026

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