電子音楽を“再構築”する──リコ・プエステル、新章を告げる連作『REVAR Pt.1 / Pt.2』をExhibitionより発表

ドイツの電子音楽家リコ・プエステルが、新たなフェーズへと踏み出す連作『REVAR Pt.1』『REVAR Pt.2』を、ベルリン拠点のレーベルExhibitionから立て続けにリリースする。Part 1は3月20日、Part 2は3月27日に配信予定。自身のキャリアと電子音楽史を横断しながら、“今”の感覚で再構築する試みだ。

リコ・プエステルとは何者か──ジャンルを越境し続ける電子音楽家

リコ・プエステルは、テクノ/ハウスを軸にしながらも、その枠に収まりきらないキャリアを歩んできたアーティストだ。
2017年にはGROOVE Magazine読者投票で「Track of the Year」を獲得。以降、CocoonやPerpetua Mobiliaといった名門レーベルから作品を発表し、クラブミュージックの最前線で存在感を示してきた。

一方で、リコ・フリード名義によるフォーク/ポップ作品のリリースなど、電子音楽とは異なる文脈での表現も並行。ジャンルを分断せず、「音楽家」としての総体を更新し続けている点が、彼の最大の特徴だ。

『REVAR』というプロジェクト──過去と現在をつなぐ音の再解釈

『REVAR』は単なる新作EPではない。過去のアーカイブ、未発表音源、そして現在の制作感覚を横断的に組み替えることで、“リコ・プエステルの電子音楽史”を再編集するプロジェクトとして位置づけられている。

Exhibitionから近年発表されてきた『The Gen Z Archives』『There Is Truth And Method To My Madness』などとも連なる流れの中で、本作はよりミニマルかつフォーカスされた形で提示される。

REVAR Pt.1 ── フロアの記憶を呼び起こす、研ぎ澄まされたテクノ

3月20日リリースの『REVAR Pt.1』では、リコ・プエステルのクラブ・オリエンテッドな側面が前面に出る。無駄を削ぎ落としたビート、緊張感を保ったまま推移する構成、そしてどこか人肌を感じさせる質感。Exhibitionレーベルの美学とも共鳴する、ストイックでありながら有機的なテクノが展開される。

REVAR Pt.2 ── 内省と実験性が交差する後編

続く『REVAR Pt.2』(3月27日リリース)では、より実験的で内省的なアプローチが際立つ。フロア志向から一歩引いた視点で、音のレイヤーや時間感覚を丁寧に編み直す構成は、リコ・プエステルが長年培ってきた電子音楽家としての深度を感じさせる内容だ。

Exhibitionとリコ・プエステル──必然としてのコラボレーション

ベルリンのレーベルExhibitionは、クラブカルチャーの現在地を鋭く切り取るリリースで知られる存在。過去と未来、アーカイブと更新を同時に扱う『REVAR』というプロジェクトは、その思想と極めて高い親和性を持つ。

リコ・プエステルが歩んできたキャリアの断片を再配置し、現在進行形の電子音楽として提示するこの連作は、Exhibitionというプラットフォームだからこそ成立したと言えるだろう。

リリース情報

Rico Puestel – REVAR Pt.1
リリース日:2026年3月20日
レーベル:Exhibition

Rico Puestel – REVAR Pt.2
リリース日:2026年3月27日
レーベル:Exhibition

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