クラブとメロディのあいだを舞う──ダフニ、新作アルバム『Butterfly』から新曲2曲を同時解禁

カリブーとしても知られるカナダ出身のプロデューサー/ミュージシャン、ダン・スナイスによるダンス・ミュージック・プロジェクト、ダフニ。2026年2月6日にリリースされるニュー・アルバム『Butterfly』から、新曲「Good Night Baby」「Talk To Me」の2曲が、ミュージックビデオとともに同時公開された。

プレイフルな高揚と感情の揺らぎ──「Good Night Baby」

「Good Night Baby」は、ダフニらしい軽やかさと多幸感を備えながら、どこかエモーショナルな余韻を残す一曲だ。自身も「最初のアイデアから完成形まで、最も大きく変化した曲のひとつ」と語るように、直感的な発想と試行錯誤が結実したトラックとなっている。クラブの熱気とパーソナルな感情が自然に交差する、その絶妙なバランス感覚が印象的だ。

ミニマルが生む緊張感──「Talk To Me」

一方の「Talk To Me」は、ドラム、うねるベース、声、そして必要最小限のシンセのみで構築された極端にミニマルな楽曲。
大音量のサウンドシステムで鳴らした瞬間に「これで完成だと確信した」というSnaithの言葉どおり、クラブ空間でこそ真価を発揮する張り詰めたトラックに仕上がっている。『Butterfly』というアルバムが内包する振れ幅の広さを象徴する一曲だ。

ダフニという“衝動”の現在地

ダフニは常に、Dan Snaithがダンスフロアで体験してきた感覚そのものを音に変換するための名義だった。昨年リリースされた「Sad Piano House」や、カリブー名義の自身をフィーチャーした「Waiting So Long」が示したように、その境界線はますます流動的になっている。

『Butterfly』は、ファースト・アルバム『Jiaolong』に通じる初期衝動と、現在の成熟したDJ感覚とが交差する作品だ。機能的なフロア・トラックと、風変わりで実験的な楽曲をあえて並置することで、ダンス・ミュージックの“広さ”そのものを提示している。

Rainbow Disco Club 2026出演決定

さらにダフニは、2026年4月に開催される Rainbow Disco Club 2026 への出演も決定。アルバム『Butterfly』で描かれた自由で有機的なダンス・ミュージックの世界が、日本の自然の中でどのように立ち上がるのか。新作とライブ体験が交差する瞬間にも大きな期待が集まる。

クラブとメロディ、即興と構築、そのあいだを蝶のように軽やかに行き来するダフニ。『Butterfly』は、ダン・スナイスというアーティストが今なお更新し続けるダンス・ミュージックの現在形を、鮮やかに刻み込む一枚となりそうだ。

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