10年の沈黙を破る魂の声明──ジル・スコット、新曲「Pressha」でネオソウルの現在地を撃ち抜く

ネオソウルを語るうえで欠かすことのできない存在、ジル・スコットが帰ってきた。グラミー賞3冠、デビュー作にしてマルチ・プラチナを記録した『Who Is Jill Scott? : Words And Sounds Vol. 1』から25年。フィラデルフィア出身のR&B/ネオソウル・シンガーソングライターが、10年ぶりとなるニューアルバム『To Whom This May Concern』を2026年2月13日にリリースすることを発表した。

通算6作目となる本作は、自身のレーベルBlues Babe RecordsからHuman Re Sources/The Orchardを通じて届けられる。

社会にかかる“見えない圧”を撃ち抜く新曲「Pressha」

アルバムに先駆けて公開された最新シングル「Pressha」は、ジル・スコットの真骨頂とも言える“魂の解放”をテーマにした一曲。美しさの基準、地位や成功への執着、同調圧力──私たちを縛る目に見えないプレッシャーに真正面から向き合い、選ばれなかった感情や、理想として刷り込まれた「幸せな結末」の脆さを、シネマティックな語り口で描き出す。

プロデュースはジル・スコット自身に加え、ヴィンセント“VT”トラン、アダム・ブラックストーン。重厚でしなやかなサウンドが、言葉の一つひとつを深く響かせる。

生演奏と即興が生む、妥協なきサウンドスケープ

「Pressha」は、ジル・スコットとアダム・ブラックストーンによるコラボレーションの第3章でもある。ブラックストーンとトランがベースを担当し、豊かなホーンセクション、ジャズ由来の即興性、緻密なハーモニーが交錯。親密さとスケール感を同時に備えた、誠実で力強いサウンドスケープが立ち上がる。

それは単なる“懐古的ネオソウル”ではなく、今この時代に鳴らされるべきリアルな音楽だ。

全19曲に込められた「すべての人へ」のメッセージ

ニューアルバム『To Whom This May Concern』には、「Pressha」を含む全19曲を収録。ジル・スコットは本作について、「すべての人々に捧げるもの」と語る。物語、精神、魂が詰め込まれたその作品には、魔法のような瞬間と熟練の技、そして媚びない真実が均等に散りばめられている。

参加アーティストも豪華だ。アブ・ソウル、J.I.D.、ティエラ・ワック、トゥー・ショートといった個性派に加え、DJプレミア、オンマス・キース、アンドレ・ハリス、トロンボーン・ショーティら名だたるプロデューサー/ミュージシャンが集結。ジル・スコットの“真のコラボレーター精神”が全編を貫いている。

20年以上進化を続ける、文化的存在としてのジル・スコット

2000年のデビュー以来、ジル・スコットは常にR&Bの現在地を更新してきた。アルバムは次々とチャート1位を獲得し、詩集はニューヨーク・タイムズのベストセラーにランクイン。スポークンワード、映画、テレビと表現の場を拡張しながら、彼女は“生きた真実”を作品に刻み続けている。

20年以上にわたり第一線で輝き続ける理由は明白だ。彼女の音楽は、真実性と進化、芸術性と人間性、そして喜びを決して手放さない。

10年の沈黙を経て放たれる『To Whom This May Concern』は、ジル・スコットという存在が今なお圧倒的な創造の源であることを、改めて証明する一枚となるだろう。

ニューシングル「Pressha」配信中

配信リンク:https://orcd.co/Pressha

レーベル:Blues Babe Records

ニューアルバム『To Whom This May Concern』

2026/02/13 リリース

配信リンク:https://orcd.co/twtmc

レーベル:Blues Babe Records

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