フジロックの熱狂、その先へ ── マヤ・デライラが描く“遠回りの現在地”。デビュー作デラックス版配信リリース

©︎Rae Farrow

ロンドン出身のシンガー・ソングライター/ギタリスト、マヤ・デライラが、デビュー・アルバム『ロング・ウェイ・ラウンド』のデラックス・エディションを2026年1月9日に配信リリースした。フジロック出演を経て深化した彼女の“いま”を刻んだ、新たな4曲が加えられている。

SNS世代のギター・ヒロイン、その正体

TikTokやInstagramに投稿したギター動画をきっかけに注目を集め、SNS総フォロワー数は100万人超。トム・ミッシュを想起させる流麗なギター・プレイと、R&Bやソウルを自然体のポップスへと昇華するセンス、そして同世代の心に寄り添う等身大のリリック ── マヤ・デライラは、現行UKシーンでも屈指の存在感を放つアーティストだ。

名門ブリット・スクール出身、2022年にはブルーノートと契約。ショーン・メンデスやメーガン・トレイナー、ジェイムス・ベイらからも支持を集め、フェンダーの次世代支援プログラム「Fender Next 2024」にも選出されている。

フジロックで鳴った“現在進行形”の音楽

2025年にリリースされたデビュー・アルバム『ロング・ウェイ・ラウンド』は、彼女のキャリアにおける大きなマイルストーンとなった作品だ。その勢いのまま初出演を果たしたフジロックフェスティバルでは、ヴルフペックとグリーンステージで共演し、大きな話題を呼んだ。

今回リリースされたデラックス・エディションには、フジロックでも披露された新曲「カリフォルニア」を含む4曲の新録音を追加収録。「自分史上、最もロマンティックな曲」と本人が語る「カリフォルニア」は、ツアーと経験を経た彼女の成熟を感じさせる一曲だ。

「遠回り」であることを肯定するアルバム

マヤ・デライラは本作について、次のように語っている。

「このアルバムは、私のいろんな部分を組み合わせたようなもの。ジャンルや人、場所、経験——たくさんの影響があるから、ひとつのサウンドにまとめるのは難しいと思っていた。でも、いろんなテイストが混ざること自体が美しいんだって、やっと気づいたの」

アルバム・タイトル『ロング・ウェイ・ラウンド(遠回り)』が示す通り、この作品は一直線な成功譚ではなく、迷いながら進む過程そのものを肯定する音楽だ。そしてデラックス版は、その“遠回り”の続きを、より鮮やかに描き出している。

いま、この瞬間のマヤ・デライラを聴く

デビューを経て、フェスのステージを経験し、世界が広がった今だからこそ鳴らせる音がある。『ロング・ウェイ・ラウンド【デラックス】』は、完成形ではなく、現在進行形のマヤ・デライラを封じ込めた作品だ。

彼女の音楽が、まだ会ったことのない誰かにとっての“懐かしさ”になる ── その予感を確かに感じさせてくれる一枚である。

リリース情報

マヤ・デライラ
『ロング・ウェイ・ラウンド【デラックス】』

配信日:2026年1月9日
配信リンク:https://Maya-Delilah.lnk.to/TRWLDLPR

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