
1995年、東京・LIQUID ROOM──。
テクノ史に燦然と刻まれる一夜の記録が、ついにフルでストリーミング解禁された。ジェフ・ミルズによる歴史的DJミックス『Live at Liquid Room』が、Apple Musicにて独占配信スタート。これまでCDやカセットでしか体験できなかった“伝説”が、30年近い時を経て、新たなリスナーのもとへと開かれる。
1995年、東京で刻まれたテクノの決定的瞬間
『Live at Liquid Room』は、1995年に東京・LIQUID ROOMで行われたジェフ・ミルズのDJセットを完全収録した作品だ。デトロイト・テクノの思想を極限まで研ぎ澄まし、スピード、ミニマリズム、緊張感を武器にフロアを制圧していくそのスタイルは、「DJとは何か」「DJセットはどこまで表現になり得るのか」という問いそのものだった。
単なるクラブプレイの記録ではない。これは、テクノがアンダーグラウンドから世界へと拡張していく、その進化の瞬間を封じ込めたドキュメントである。
“入手困難”が神話を生んだ名ミックス
長年にわたり本作はCDおよびカセットのみで流通し、デジタルではほぼ触れることのできない存在だった。その希少性も相まって、『Live at Liquid Room』はDJカルチャーの“聖典”として語り継がれてきた。
今回のApple Musicでの配信は、この名作が初めてフル尺でストリーミング解禁されるという意味で、極めて象徴的な出来事だ。オリジナルの緊張感とインテンシティをそのままに、現代のリスナーへと手渡される。
ジェフ・ミルズという思想、そして音の連なり
セットリストには「The Bells」「The Extremist」「Step To Enchantment」などジェフ・ミルズ自身のクラシックに加え、サージョン、ジョーイ・ベルトラム、デリック・メイ、ケンイシイといったシーンの要人たちの楽曲が連なる。さらに、当夜のみでプレイされた未発表トラック(ID)も多数収録。
高速でミックスされながらも、ひとつひとつのトラックが明確な意志を持ち、巨大な物語として立ち上がっていく。その構築力と集中力は、いま聴いてもまったく色褪せない。
Apple Musicが紡ぐ、次の世代への継承
Apple Musicは近年、DJミックスの重要な受け皿として存在感を高めている。本作の独占配信は、その流れを象徴するものだろう。さらに『Live at Liquid Room』は、2026年初頭にApple MusicのClub Radioでも無料放送予定とされている。
クラブカルチャーが生んだ最重要アーカイブのひとつが、ようやく“開かれた形”で共有される。その意味を、ぜひ体感してほしい。
テクノの核心は、ここにある。
Listen to Jeff Mills’ Live at Liquid Room exclusively on Apple Music here
