
バルセロナの初夏を象徴する電子音楽の祝祭、OFFSónarが2026年のプログラム第一弾を発表した。Sónar Weekのハイライトとして知られるこのエクスクルーシヴなパーティ・シリーズは、6月18日から21日まで、丘の上に佇む歴史的空間Poble Espanyolを舞台に開催される。
今回明らかになったのは、Mochakk Calling、FUSE、Adriatique present Xという、現在のダンスミュージックを象徴する3つのレーベル/コレクティヴ。新たなキュレーターとおなじみの顔ぶれが交差し、2026年のOFFSónarは、これまで以上に刺激的な進化を遂げようとしている。
Adriatique present X──メロディック・テクノの最前線
6月19日(金)は、フランス拠点のデュオAdriatiqueによる「present X」が帰還。彼らのレーベルX Recordingsの美学を反映した3ステージ・テイクオーバーは、常に時代の一歩先を行く彼らの審美眼を証明する内容となる。
洗練されたメロディ、深く感情に訴えかけるグルーヴ、そしてピークタイムを支配する構築力。Poble Espanyol全体を包み込む一夜は、OFFSónarの世界観を象徴する幕開けとなるだろう。

FUSE──ミニマルとディープテックの祝祭
6月20日(土)には、Enzo Siragusa率いるFUSEが再びOFFSónarに登場。Monasterio、Carpa、Picnicの3ステージを横断するオールスター編成で、ミニマル〜ディープテックを軸とした濃密な一日を描き出す。
ロンドン発のFUSEが築き上げてきた、妥協なきサウンドとフロア感覚。その精度は、世界各地のクラバーたちを虜にしてきた理由そのものであり、OFFSónarの文脈においても揺るぎない存在感を放つ。

Mochakk Calling──ブラジル発、いま最も熱いハウス・パーティ
同じく6月20日(土)、Plaza MayorではMochakk Callingが初登場。ブラジルの新世代スターMochakkによるこのパーティ・シリーズは、サンパウロ、マルタ、シドニーでの熱狂的な成功を経て、ついにバルセロナへと上陸する。
セレクトの鋭さと祝祭性を兼ね備えたハウス・サウンドは、彼自身のレーベルMOTRAXXの仲間たちとともに展開され、サプライズも用意されているという。Plaza Mayorの開放感とエネルギッシュなグルーヴが交錯する瞬間は、間違いなく週末のハイライトだ。

Poble Espanyolという特別な舞台
OFFSónarが他のフェスティバルと一線を画す理由は、そのロケーションにもある。石畳の路地、陽光が差し込む中庭、そしてバルセロナ市街を一望するパノラマ──Poble Espanyolは、屋外建築博物館という唯一無二の空間だ。
2018年の初開催以来、OFFSónarは「キャパシティを絞った世界最高峰のラインナップ」という哲学のもと、Sónar Weekで最も入手困難なチケットのひとつとして知られてきた。音楽、建築、都市のエネルギーが溶け合う体験は、ここでしか味わえない。






これから明かされる、残りのピース
今回の発表は、あくまで序章に過ぎない。Poble Espanyolで開催される残り4公演の詳細は、年明け以降に順次アナウンスされる予定だ。
2026年6月、OFFSónarは再び「電子音楽の未来を祝う場所」として、バルセロナの夜を更新する。
現時点でのラインナップ
- Adriatique present X(6月19日・金)
- FUSE(6月20日・土)
- Mochakk Calling(6月20日・土)
※ほか追加発表予定






チケット情報
- FUSE:発売中
- Adriatique present X:12月18日発売
- Mochakk Calling:12月22日発売
チケットは公式サイトにて
👉 https://offsonar.co/
続報を待て。ここから、物語は本格的に動き出す。






