Nujabesの意志が流れ続ける場所──音楽祭〈flows〉、恵比寿で開催。フランソワK.、Knxwledge、STUTSら集結

2025年12月10日

12月28日、恵比寿ガーデンホールが“音と記憶”の交差点になる

冬の恒例イベントとして定着しつつある音楽祭〈flows〉が、2025年12月28日（日）に恵比寿・ザ・ガーデンホールで開催される。今年で3年目を迎える本イベントは、Nujabesのスピリットを未来へ受け渡す場として、世代もジャンルも越えたラインナップを揃えてきた。

今回もその姿勢は揺るがない。Nujabesの音楽的遺伝子を継承する Nujabes Metaphorical Ensemble を筆頭に、Francois K.、Knxwledge、STUTS といった各界のキーパーソンが集う1日となる。

Nujabes Metaphorical Ensemble──生音と電子の美しく儚い交点

Nujabes作品の持つ詩情、リズムの滑らかさ、生音のあたたかみを独自にアップデートしてきたNujabes Metaphorical Ensemble。2024年にはFUJI ROCK FESTIVAL 最終日の深夜RED MARQUEEを満員にし、観客の心を静かに震わせた。“その先”を見せる今回のステージは、Nujabesが生前に鳴らした音の地平を、さらに未来へと押し広げるものになるだろう。

フランソワK.──70歳を越えてなお革新を続ける孤高のレジェンド

ダンスミュージックの生きるアーカイヴ、フランソワK. が再び来日する。Paradise Garage、Larry Levan、Body&SOUL──。彼のキャリアは、そのままクラブカルチャーの歴史そのものだ。

今回はDJセットに加え、楽曲をリアルタイムで分解・再構築する “Stem Live” を披露。TRAKTOR D2を2台用い、8チャンネルを自在に操る超高度な即興パフォーマンスは、彼にしかできない領域の音楽体験となる。

Knxwledge、STUTS──現行ビートメイカーの最前線が邂逅

Knxwledge

Stones Throw所属、世界が注目する現行ビートメイカー。
Madlib、J Dillaに連なる系譜を継ぎつつ、Kendrick Lamar、Joey Bada$$など数多くのアーティストに楽曲提供。
2025年にはAnderson .PaakとのユニットNxWorriesでグラミー「最優秀プログレッシブR&Bアルバム」受賞という絶佳のタイミングでの来日となる。

STUTS

武道館公演、2025年のアリーナ公演をいずれもソールドアウトさせ、ジャンルを超えて幅広い層を惹きつけるSTUTS。
「夜を使いはたして」「Presence」といった代表曲が示すように、彼の音楽は“生活の温度”をそっと上げてくれる。
flowsの空気と最も調和するアクトのひとつだ。

Abiu、w.a.u──次世代がさらにシーンを押し広げる

国内外のクラブ・フェスでフロアを揺らし続けてきた Abiu。
深いレコード知識と生きたグルーヴをもつDJであり、ハウスミュージックの歴史を現場の温度で体現する存在だ。

変幻自在のクリエイティブ集団 w.a.u もDJセットで出演。
メンバー全員がプロデューサー／シンガー／DJとして活動し、
サウンドもビジュアルも“新世代の価値観”を鋭く示す強力なユニットだ。

会場限定コラボTシャツ──音楽とアートが交わる瞬間

flowsでは毎回注目を集めるアパレルも展開。
今年は以下のスペシャルアイテムが会場限定で販売される。

Nujabes Metaphorical Ensemble × Meguru Yamaguchi コラボTシャツ
　YamaguchiがNujabesを再解釈した描き下ろしロゴを初プロダクト化。
Hydeout ProductionsロゴTシャツ（Nujabes生前ロゴ）
Francois K. Tシャツ（『Time & Space』モチーフ）
Francois K.フォトT（本人の発言を引用した初の写真T）

いずれもカルチャー史に深く結びついた“着るアーカイヴ”と呼べる仕上がりだ。