
ヘルシンキの夏を彩る“アートとモードの音楽祭”が21回目の開催へ
フィンランド・ヘルシンキの象徴的空間、スヴィラハティ発電所跡地を舞台に行われる Flow Festival が、2026年の第1弾ラインナップを発表した。会期は 2026年8月14〜16日。ヨーロッパでも屈指の“カルチャー濃度の高いフェス”として知られるFlowが、今年もジャンルも世代も越境するアーティストを集結させる。






ポップ、ロック、ラップ、ハードコア──国境を越える“今”が一堂に
初日の発表から並ぶのは、現代ポップの象徴から次世代インフルエンサー、そしてレジェンドまで。ラインナップを牽引するのは、感情の奔流をロックのスケールで描き続けるフローレンス&ザ・マシーンと、ポップの完璧さの裏側にダンスミュージックの歴史を刻み込むザラ・ラーソン。そのほか、2025年を席巻した“インターネット時代のアイコン”ピンクパンサーズ、NYの次世代ポップ筆頭ソンバーが揃ってFlowデビューを果たす。
一方でヒップホップ勢からは、ついに復活を果たすクリプス(Pusha T & Malice) がラインナップ。ファレルのプロデュースによる新作を引っ提げ、約15年ぶりに世界へ帰還する。
ロック・オルタナティヴ勢では、最新作『Wild God』を携え世界中を巡るニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッドシーズが登場。さらに近年ハードコアの文脈を更新し続ける ターンスタイル、パンクの“ガールズ・トゥ・ザ・フロント”精神を現代に刻むランブリーニ・ガールズなど、世代横断のエネルギーが交錯する。






世界が注目する電子音楽──ケッタマ、ハニー・ディジョン、オクル……
Flow Festivalの骨格を形成するのが、世界最前線のエレクトロニック勢だ。ハードテクノとエモーションを融合させるアイルランドの人気者ケッタマ、UK/US双方のカルチャーを横断するスタイルで知られるオクル、そしてブラック&クィア・ルーツをルネッサンスさせるDJとして圧倒的信頼を得るハニー・ディジョンが出演を予定している。
また、ナポリのダンスミュージック史をアフロ音楽の影響から再解釈する Nu Genea Live Band は、Liveならではの熱量でFlowの夜を彩るだろう。









ローカルの現在地を示すフィンランド勢
Flowは“シーンの交差点”としての役割も大きい。フィンランド勢には、ネオポップの歌姫 Vesta、耽美なオルタナを奏でる Pearly Drops、ユーロダンスの感性を纏う Olga、エモトラップの新顔 louna0nline などが名を連ねる。さらにフォークのレジェンド J. Karjalainen から新鋭の Jaakko Kulta まで、世代を越えたアーティストがヘルシンキの多様性を示す。









Flow Festivalについて──アートと都市が融合する情景
2004年にクラブイベントとして始まり、現在では3日間で9万人を動員する北欧屈指のフェスへと成長したFlow Festival。
インダストリアルな発電所跡地を舞台に、ポップ、アート、食、カルチャーが同居する独自の世界観を持つ。また、コミュニティ・環境への影響を最小限にし、サステナビリティを柱に据えた運営思想を明確に掲げている点でも国際的な評価を得ている。









本日発表されたアーティスト(A–Z)
Ares
Arppa 8-pack
asla jo
Clipse
DJ Kridlokk: Hai
Florence + The Machine
Honey Dijon (tbc)
Jaakko Kulta
J. Karjalainen
KETTAMA
Lambrini Girls
Louie Blue
louna0nline
Nick Cave and The Bad Seeds
Nu Genea Live Band
Oklou
Olga
Pearly Drops
PinkPantheress
Sombr
Turnstile
Vesta
Zara Larsson
