
20年越しの「幻のシーン」がついに映像化
Epic Gamesは12月1日午前4時(日本時間)、クエンティン・タランティーノ監督作『失われたチャプター:ユキの復讐』をフォートナイト内で世界初公開した。本作は、映画『キル・ビル』のために20年以上前に執筆されながら本編では描かれなかった“伝説の未公開パート”。長年ファンの間で語られてきた幻のエピソードが、ついにUnreal Engineによって映像として命を吹き込まれた。
ユマ・サーマンが再びザ・ブライドを演じ、タランティーノ監督の美学がフォートナイトの中でシネマティックな体験として再現されるという、映画とゲームの境界を越えるコラボレーションとなっている。
タランティーノが語る、フォートナイトとの親和性
監督は今回の実現について、以下のようにコメントしている。
“Fortnite was right — something cinematic inside a much bigger world.”
「フォートナイトの世界の中に、映画的なものを置く。それは自然で、とてもワクワクすることだった。」
巨大なゲーム世界の中に“映画としての体験”を落とし込む、このクロスカルチャー的アプローチこそ、タランティーノが惹かれたポイントだという。
ザ・ブライドがゲーム内に降臨。チャプター7で自分だけの物語を
ユマ・サーマン演じるザ・ブライドは、フォートナイトのチャプター7「パシフィック・ブレイク」のバトルパスに登場。
プレイヤーはゲーム内で“自分だけのザ・ブライドの物語”を紡ぐことができる。
ユマ・サーマン本人が、人気配信者TypicalGamerとのライブで初めてゲーム内モデルを目にする姿も話題に。InstagramやTikTokでも公開され、世界中のファンの関心を集めている。

映画館でも限定公開へ──『キル・ビル』完全版の一部として上映
『失われたチャプター:ユキの復讐』は、12月5日より米国・カナダ・英国で限定上映される『キル・ビル:ザ・ホール・ブラッディ・アフェア』の一部として劇場公開も決定。フォートナイト内でのプレミア公開後は、ゲーム内“ディスカバー”からも視聴可能となる。
ゲームと映画の双方で楽しめる、まさに2025年を象徴するクロスメディア体験となりそうだ。
