
異なる土地と時間が溶け合う、有機的ミニマリズムの結晶
リオデジャネイロ出身、ロサンゼルスと東京を行き来しながら独自の音世界を築くギタリスト/作曲家ファビアーノ・ド・ナシメント が、最新アルバム『Cavejaz』を完成させた。LAの名門 Leaving Records からリリースされる同作は、日本ではPLANCHAより 日本独自CD として登場する。
本作で追求されているのは、ファビアーノが長年テーマとしてきた“有機的ミニマリズム”。ミナス・ジェライス、東京、ロサンゼルスという3つの土地をまたぎ、シンガー・ソングライター ジェニファー・サウザ、ミナスを代表する伝説的グループ UAKTIのパウロ・サントス、そして日本のタブラ奏者U-zhaanら豪華コラボレーターを迎え、異なる文化・空気・時間がひとつの流れに収束していく。
すでにアルバムからは「Aguas Serenas (ft. Jennifer Souza and Paulo Santos Uakti)」と「Olhos luz (ft. U-zhaan)」が公開され、その豊かなアコースティック・テクスチャーが話題を呼んでいる。
森林火災の煙の中で録られた“瞬間の音”
制作の核心は、2024年8月、ミナス州ベロオリゾンテの Studio Ilha do Corvo でのセッションにある。ファビアーノ、パウロ、、プロデューサーのレオ・マルケスが集結したタイミングで、ブラジルでは史上最大規模の森林火災が発生。煙害が広がる緊迫した環境下で、彼らは限られた時間の中、“直感そのまま”の演奏を録音した。ファビアーノが「レオが録音を始め、僕たちはただ自由に演奏した」と語るように、その一瞬の緊張と静謐が、アルバム前半の音像を決定づけている。
日本の能楽堂で生まれた、もうひとつの“Cavejaz”
アルバム後半は日本での録音が中心だ。東京の能楽堂でU-zhaanと共演したライブ録音、大磯のSALOでのソロ演奏、
さらにロサンゼルスでの longtime collaboratorのリカルド “Tiki” パシーリャスとのライブ音源が加わり、地理も時間も異なる演奏がひとつのアルバムに有機的につながっていく。
タブラ、手作りパーカッション、多弦ギターが織りなす“呼吸するミニマリズム”は、ファビアーノのキャリアの中でも特に深度のある音世界となった。
タイトル『Cavejaz』は、親交の深いミュージシャン“サム・ゲンデル”の提案によるもの。“洞窟の奥から水と生命が響き出すような音”をイメージしたという。
日本独自CD×レコ発公演──音の旅路を生で体感
アルバムの日本盤CDは、2025年12月12日に発売。これに先駆けて 12月4日(木)・代官山「晴れたら空に豆まいて」 にてレコ発公演が開催され、会場では本作の先行販売が行われる。
ファビアーノのギターが描き出す静けさと躍動のあいだ ── ミナス、東京、LAを結ぶ“旅の記録”を、ぜひライブで体感してほしい。

Fabiano do Nascimento 『Cavejaz』
Label: PLANCHA / Leaving Records
Cat#: ARTPL-248
Format: CD / Digital
Release Date: 2025.12.12(※12/4レコ発で先行発売)
Price: 2,200円+税
※日本独自CD化、解説付き予定
Tracklist
- Aguas Serenas (ft. Jennifer Souza and Paulo Santos Uakti)
- Creature ethereal (ft. Paulo Santos Uakti)
- Olhos luz (ft. U-zhaan)
- Tranquilo (ft. U-zhaan)
- Vila
- Maracatu (ft. Paulo Santos Uakti)
- Velho Templo (ft. U-zhaan)
- Cavejaz
- Novo dia
- Trilobita
- Salvador
- Berimba-guitar
- Tranquilo (ft. Paulo Santos Uakti)

Release Live Info
Fabiano do Nascimento – New Album “Cavejaz” Release Party
日程:2025年12月4日(木)
会場:代官山・晴れたら空に豆まいて
時間:open 18:30 / start 19:15
料金:adv ¥5,500 / door ¥6,000(別途1d ¥700)
チケット:https://eplus.jp/sf/detail/4426130001-P0030001
