冥丁、初の映画音楽作品がついに配信決定

©水津忽一郎

映画『そこにきみはいて』を彩る、静けさと余白のサウンドトラック

日本発の気鋭アーティスト・冥丁が音楽を担当した映画『そこにきみはいて』のオリジナル・サウンドトラックが、映画公開日である 2025年11月28日 に配信リリースされる。すでに先行シングル「観覧車 (outtake)」も解禁され、作品世界を先取りできる。

福地桃子、寛一郎という実力派俳優を迎え、監督は竹馬靖具、原案は中川龍太郎。詩的リアリズムの映像と繊細なライティングが交差する本作は、公開前から大きな注目を集めている。

冥丁、初の映画サウンドトラックへ

静謐でありながらも強い独自性を放つエレクトロニック・アーティストとして、国内外で高い評価を受ける冥丁。日本の文化に宿る幽微な空気感を “失日本(しつにほん)” と名付け、音として再構築する唯一無二の表現で知られる。

彼が映画音楽を手がけるのは今回が初。劇中の叙情性に寄り添いつつ、冥丁ならではの音の配置と余白の美学が息づいたサウンドトラックとなっている。さらに、映画本編未使用の「リルケ」「観覧車」の2曲をアウトテイクとして収録。映画に閉じない“拡張版の世界”が描かれている点も興味深い。

先行シングル「観覧車(outtake)」公開

すでにYouTubeでは先行曲「観覧車(outtake)」が公開。
冥丁特有の淡いテクスチャーが、映画のモノクロームな情感と重なり合うように響く。作品全体への期待を高める1曲である。

サウンドトラック詳細

冥丁『そこにきみはいて』オリジナル・サウンドトラック
配信リリース:2025年11月28日
https://Meitei.lnk.to/DeepestSpaceInUsPR

収録曲には「それぞれ」「そのあと」「あしたのこと」など、映画の情景を象徴するようなタイトルが並び、物語の呼吸をそのまま音に変換したような構成となっている。

アウトテイク2曲を含む全11曲。

映画『そこにきみはいて』とは

海沿いの街をさまよう二人の時間、近くにいるのにすれ違っていく切なさ——。
主演の福地桃子と寛一郎が織りなす静かなドラマは、入籍を控えた矢先の突然の死をきっかけに、残された者が“知らなかった側面”へ触れていく物語。

監督・竹馬靖具、原案・中川龍太郎による繊細な筆致が冥丁の音と響き合い、忘れられない余韻を残す作品となりそうだ。
2025年サンパウロ国際映画祭にも正式出品されている。

映画公式サイト:https://sokokimi.lespros.co.jp/

アーティストとしての冥丁

冥丁は広島在住のアーティストとして、「古風」三部作を世界的レーベルから発表し、近年のエレクトロニック・ミュージックにおける“特異点”として評価を得た。Cartier、ISSEY MIYAKE、Nike Jordanなどグローバルブランドの音楽制作も手掛けており、その表現領域は音楽を超えて広がり続けている。

Instagram:https://www.instagram.com/meitei.japan
YouTube:https://www.youtube.com/@meitei.japan112/featured
Bandcamp:https://meitei.bandcamp.com/

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