Khotin、待望の再来日ツアー決定──Area 3名義最新作『View』日本独自CDも同時解禁

カナダ発、静けさを纏う電子音の求道者が再び日本へ

カナダ・エドモントンを拠点に活動するプロデューサー Dylan Khotin-Foote によるソロ・プロジェクト Khotin の再来日ツアーが決定した。2023年の初来日から2年ぶり。今回は東京・大阪に加え、韓国・ソウルでのDJセットも含むスケジュールで、音楽公演だけでなくZineのローンチやアートブックフェアへの参加など、多面的なカルチャー・アクションを展開する。

また、彼の別名義 Area 3 で発表した最新アルバム『View』が、日本独自仕様のCDとしてPLANCHAよりリリースされることも決定。ツアー会場にて先行販売される。

ライブ、DJ、アートが交差する12月の“Khotin月間”

今回の来日では、音楽公演とアートが有機的に結びつく企画が並ぶ。12月8日のZineローンチからスタートし、Tokyo Art Book Fairでのライブ出演、そして下北沢SPREADでの単独公演まで、濃密な約2週間となる。

  • 12/08:Zine “Industry” ローンチ @ Gallery Commune(東京)
  • 12/11:ライヴ出演 @ 東京都現代美術館(TABF)
  • 12/15:単独LIVe @ SPREAD(東京)
  • 12/18:DJ @ Mitsuki(渋谷)
  • 12/19:DJ @ Atdge(ソウル)
  • 12/20:DJ @ NOON(大阪)

特にSPREAD公演では、Khotin名義とArea 3名義の楽曲を織り交ぜた特別セットを予定。ダンスとアンビエント、その狭間を自在に往復する彼の音楽世界が、より立体的に体感できる夜となりそうだ。

Area 3『View』──静寂の中で風景が立ち上がる、日本独自CD化

Khotinの内省的な側面を担う別名義 Area 3。その最新作『View』は2025年9月にカセット/デジタルで発表されたが、このたび日本独自ボーナス・トラックと解説を加えたCDフォーマットでリリースされる。

穏やかに揺れるシンセ、湿度を帯びた環境音、ミニマルに配置された電子音……。6曲(+ボーナス1曲)によって織り成されるサウンドスケープは、メロディやビートが前面に出ることなく、抽象的な“景色”として立ち上がる構成が特徴である。
Khotin名義のローファイ・ハウス的アプローチとは異なり、映像的で瞑想的なアンビエントへと深く踏み込んだ作品と言える。

日本盤は12月19日に正式発売(ツアー会場にて先行販売)。カセットでは得られなかったアーカイヴ性とリスニングのしやすさを備えた、待望の国内エディションである。

プロフィール ── Khotinが紡ぐドリーミーな電子音の系譜

Khotinは2014年、カセットレーベル1080pからのデビュー作『Hello World』で注目を集め、それ以降ローファイ・ハウス/ダウンテンポ/アンビエントを横断しながら独自の音響世界を築いてきた。

2017年の『New Tab』、2018年の『Beautiful You』を経てGhostly Internationalと契約し、国際的な評価が加速。2020年『Finds You Well』、2023年『Release Spirit』と深化を重ね、クラブ的感性と家庭的な親密さが自然に溶け合うサウンドで幅広いリスナーを獲得してきた。

一方、Area 3ではよりミニマルかつ内省的なアトモスフィアにフォーカスし、夢のような抽象空間を描写。Khotinのもうひとつの“思考のレイヤー”として機能している。


この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!