鼓動が交錯する夜 ── Greg Fox × RUINS alone、日米ドラムマスターによる緊迫の一夜

ニューヨークの異才と日本アヴァンギャルドの巨星が邂逅

Liturgy、Guardian Alien、Ex Eye、Ben Frost──現代エクスペリメンタル・シーンを横断するドラマー/プロデューサー Greg Fox の来日公演が急遽決定した。共演するのは、日本アンダーグラウンド界の伝説的存在、吉田達也によるRUINS alone。両者によるそれぞれのソロセットに加え、この日限りのスペシャルセッションが行われる。開催は 2025年11月18日(火)@七針。日米の最前線を走る二人のドラマーが放つ、予測不能な音の衝突が待ち受けている。

現代ドラミングの極北、Greg Fox

ニューヨークを拠点に活動するGreg Foxは、学際的な表現者であり、同時に驚異的なドラマーでもある。そのキャリアは、RVNG Intl. からのソロリリースをはじめ、Colin StetsonやDan Deaconとの共演、Liturgyのドラマーとしての活動など多岐にわたる。彼のプレイは「身体そのものが楽器である」かのように有機的で、AI技術を用いた“Sensory Percussion”なども取り入れ、ドラムという概念を拡張する試みを続けている。The Village Voice紙に「Best Drummer in New York」と評されたその腕前は、単なる技巧の域を超え、サウンド・アートの領域にまで達している。

RUINS alone

一人で宇宙を鳴らす、RUINS alone(吉田達也)

対するRUINS aloneは、日本が誇る変拍子のカリスマ・吉田達也によるソロ・プロジェクトである。1985年に結成されたRUINSを母体に、サンプラーとドラムを駆使して構築する“一人プログレッシブ・ハードコア・オーケストラ”。変幻自在のポリリズムと架空言語によるヴォーカルが交錯する圧倒的なステージングは、国内外の観客を魅了し、Lightning Boltなど後進のアーティストにも多大な影響を与えてきた。一人とは思えぬ怒涛のグルーヴと予測不能な展開──まさに「一騎当千」のライブパフォーマンスである。

音が、肉体が、ぶつかり合う瞬間へ

今回の共演では、Greg Foxの抽象的で身体的なサウンドと、吉田達也の爆発的かつ構築的な演奏が正面から交わる。
そこには即興と構造、理性と狂気が入り混じる、「音楽の原点」とも言うべき生々しい邂逅が生まれるだろう。
この一夜限りの公演は、単なるライブではなく、**“ドラムが言葉を超える瞬間”**を目撃するための儀式である。

Greg Fox × RUINS alone – Solo & Special Session
日程:2025年11月18日(火)
時間:OPEN 19:30 / START 20:00
会場:七針(東京)
料金:前売 ¥3,500 / 当日 ¥4,000
出演:Greg Fox / RUINS alone

チケット予約フォーム:
https://www.artuniongroup.co.jp/plancha/top/zs/gdfx-ruins-alone/

息づくリズムが、言葉よりも雄弁に語る夜。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!