
ギター1本で「聴く・弾く・創る」を完結させる革新
ヤマハは、アコースティックギターそのものを“楽器兼クリエイティブスタジオ”へと拡張する独自技術「TransAcoustic™」搭載シリーズに、新モデル『TAS3 C』を発表した。内部に配置されたアクチュエーター(加振器)がボディ全体を振動させることで、アンプなしでリバーブ/コーラス/ディレイといったエフェクトがギター本体から響き出すという、同シリーズの中核コンセプトを継承しつつ、機能面・演奏体験ともに大きく進化した第2世代モデルである。
コンサートスタイルの小ぶりなボディは抱えやすさと扱いやすさを両立しながら、パワフルなストロークにも応える設計。A.R.E.処理(長年弾き込まれたような材の“鳴り”を再現)を施したシトカスプルース単板トップに、マホガニー単板のサイド&バック――伝統的ギター設計と先端技術の交差点に立つ一本といえる。


その場で重ねて、その場で広がる。「ルーパー」搭載
『TAS3 C』最大のアップデートは、本体のみで演奏を録音・ループ再生できる「ルーパー」機能の搭載である。
コードを刻み、リズムを叩き、そこにメロディを乗せていく――そのプロセスを、追加機材なしで完結可能。
表板のタップセンサーや側面ボタンで操作できるため、思いついた瞬間に録り、重ね、音を育てることができる。
さらに専用アプリ「TAG Remote」によってループの保存やエフェクトの細かな調整も可能で、創作プロセスがギター本体の内部に自然に統合されている点が魅力である。





Bluetoothで“聴く”体験まで内包する
Bluetoothオーディオ再生機能により、スマートデバイスから流した音をギター本体の響きで鳴らすことができる。
曲に合わせてそのまま演奏する、耳コピする、伴奏をつけながら弾く ── プレイとリスニングの境界が溶ける体験だ。
楽器であり、スタジオであり、表現そのもの
『TAS3 C』は、ギターで「曲が生まれる瞬間」を加速させるための楽器である。
自分の音を聴き、重ね、発展させるサイクルを、ギターそのものが受け止め、返し、導く。
創作が、もっと“手の中”にある感覚へ。
この一本から、音楽の始まり方そのものが変わるかもしれない。
製品情報
ヤマハ トランスアコースティック™ギター TAS3 C (NT / SDB)
希望小売価格:239,800円(税込)
発売:2025年11月
カラー:
- NT(ナチュラル)
- SDB(サンドバースト)
“弾いた音が、そのままアイデアになる。”
それが、トランスアコースティック™の描く新しいギターのかたちである。
