夕暮れがそっと心をほどく──ASA Wu「Saturday Afternoon feat. roe」リリース

2025年11月5日

週末の光に包まれるチルなR&Bナンバー

台湾出身のR&Bシンガー、ASA Wuがニューシングル「Saturday Afternoon feat. roe」を11月5日（水）にリリースする。本作は、突如シーンに現れた新星roe、そして台湾R&B界の重鎮Tower da Funkmastaによるトリオで生み出されたチルなCity Pop／R&Bナンバーである。
柔らかなグルーヴとメロウなコード進行、そして日本語・中国語・英語を自在に行き来するASA Wuの多層的なボーカルが織りなす世界観は、まるで“ゆるやかに沈む土曜の夕暮れ”そのもの。日常の喧騒を少しだけ忘れさせてくれるような温度感をもった一曲に仕上がっている。

“大切な人に会いに行こう”──日常の幸せを描くリリック

ASA Wuはこの曲について「仕事を終えた土曜の午後、大切な人と過ごす夕方は格別。ゆったりとした時間の中に幸せを感じている瞬間を描いた」とコメントしている。
彼女の透明感ある声が、roeの繊細な言葉選びと溶け合い、リスナーの心に静かな余韻を残す。Tower da Funkmastaによるビートは、都会的でありながらもどこか人間味を感じさせ、リスナーを“週末の黄昏”へと導く。

再び動き出したトリリンガルR&Bシンガー

2022年以降、活動を控えめにしていたASA Wuだが、2025年には6作品を発表し、再びその存在感を強めている。「Saturday Afternoon feat. roe」は、そんな彼女にとって年内最後のリリースとなり、来年に控えるEPへとつながる重要な一歩でもある。
EVISBEATSやLEX、LANAらとの共演、宮下パークのクリスマスソング担当など、ジャンルや国境を越えて活躍を続ける彼女の最新モードを象徴する楽曲といえるだろう。

アジアのR&Bシーンを結ぶ音の交差点

プロデュースを手がけたTower da Funkmastaは、台湾を拠点にアジアや北米でも活躍するベテランプロデューサー。LEO37やWhyte ?teらとの共作でも知られる。今回のコラボレーションは、台湾と日本、そして新世代の感性を有機的に結びつけ、アジアR&Bの新しい風を感じさせるものとなっている。

「Saturday Afternoon feat. roe」は、ただのチルソングではない。
それは、“誰かと過ごす穏やかな時間の尊さ”を思い出させてくれる、ささやかな祈りのような一曲である。