ZORNが体現する“新しさ”── VANS「Old Skool」のルーツをたどるキャンペーン最終章

2025年4月24日

1977年に誕生したVANSの名作「Old Skool」は、スケートボードという本流を起点に、音楽、ファッション、アートなど多彩なカルチャーを横断しながら独自の進化を遂げてきた。今なおその普遍的なデザインとスピリットは、世代やジャンルを超えて多くの支持を集めている。

そんなOld Skoolのルーツを再解釈するキャンペーン「Feel Something New. ―いま感じる新しさ。」が、このたび最終章を迎える。その締めくくりに登場するのが、日本のヒップホップシーンで確固たる存在感を放つラッパー、ZORN（ゾーン）である。

ストリートから生まれた言葉とスタイル

ZORNは、東京都葛飾区・新小岩を拠点に、リアルな言葉で現代を切り取ってきたラッパーである。武道館ワンマンを成功させるなど、アンダーグラウンドの枠を超えた存在として注目される一方で、ストリートに根ざした価値観やスタンスを一貫して貫いてきた。彼のリリックは、日常の風景や葛藤、そして誇りを、どこまでも等身大で描き出す。その飾らない表現力は、Old Skoolの持つ普遍性と強く共鳴する。

ZORN自身も日頃からOld Skoolを愛用しており、過去のミュージックビデオなどでも度々その姿を見せている。今回のキャンペーンでは、定番カラーであるブラック／ホワイトに加え、VANS Premiumシリーズのチェッカーボード柄モデルを着用。VANSとZORN、その両者のDNAが交差するスタイリングが展開されている。

「変わらないこと」が「新しさ」になる瞬間

キャンペーンのメッセージは、「Feel Something New. ―いま感じる新しさ。」というシンプルかつ力強いものだ。

Old Skoolのシルエットは、誕生から半世紀近くを経た今も、ほとんど変わっていない。しかし、その“変わらなさ”こそが、移ろう時代のなかで新たな魅力を放つ要素となっているのだ。ZORNのように、芯を持って表現を続けるアーティストがその価値を引き出すことで、Old Skoolは再び“いま”を象徴する存在として輝きを放っている。