永遠に刻まれる夏──ザ・ナイト・リーグが描いたイビサの新時代

2025年10月16日

音楽とアートが交錯した“伝説の夏”の終幕

2025年のイビサは、ただの夏ではなかった。ザ・ナイト・リーグが手がけるUshuaïa Ibiza、Hï Ibiza、そして新拠点[UNVRS]の3会場が、音楽・アート・テクノロジーを融合させたかつてないシーズンを築き上げたのである。10月11日から13日にかけて開催されたクロージング・ウィークエンドでは、三つの会場が一体となり、ライブミュージックの力を祝福する壮大なフィナーレを迎えた。2025年のイビサには200万人を超える来場者が訪れ、島の文化史に新たなページが刻まれた。

Ushuaïa Ibiza──太陽の下で鳴り響いた“野外の神殿”

125公演、243組のアーティスト、781回に及ぶパフォーマンス──Ushuaïa Ibizaは今夏も“地球上で最も影響力のあるオープンエア・クラブ”であることを証明した。
カルヴィン・ハリスのデュアル・レジデンシー、デヴィッド・ゲッタによる〈F*** ME I’M FAMOUS!〉の復活、マーティン・ギャリックスのイビサ10周年、そして〈ANTS METALWORKS〉の初開催。これらの瞬間が織りなす音と光の祭典は、まさに夏そのものだった。
クロージングではアダム・ベイヤーとクリス・アヴァンガードによるB2Bセット、ポール・カークブレンナーのライブなどが披露され、イビサの夜空の下、歓喜と余韻が交錯する壮絶なフィナーレとなった。

Hï Ibiza──世界一のクラブが示した“ダンスフロアの未来”

DJ Magによる「世界No.1クラブ」ランキングで史上初の4年連続首位を獲得したHï Ibiza。126公演、713組のアーティストが織りなした約900時間の音楽体験は、まさに文化の坩堝であった。〈メデューサ & ジェームズ・ハイプ Present OUR HOUSE〉、〈ブラック・コーヒー〉、〈マルチネス・ブラザーズ〉など、世界最高峰のレジデンシーが並ぶ一方、ロンドンのW1 Curatesとの協働による“世界初のクラブ内デジタルアートギャラリー”が開設され、音楽とアートの境界を溶かした。クロージングではジェイミー・ジョーンズとジョセフ・カプリアーティのB2Bが実現し、無数のビートが一つの心拍のように響き合った。ここでは国籍も言語も関係ない――ただ音楽が、人をひとつにする。

[UNVRS]──テクノロジーが創る“体験の宇宙”

2025年に初登場した[UNVRS]は、わずか一夏でイビサの夜を塗り替えた。112公演、397組のアーティスト、1,472のパフォーマンス。建築と映像、サウンドが一体となった空間演出は、クラブという枠を超え“体験型アート”そのものであった。〈エリック・プライズ presents HOLOSPHERE 2.0〉や〈デヴィッド・ゲッタ presents Galactic Circus〉、〈ジェイミー・ジョーンズ presents Paradise〉など、世界屈指のプロデューサーがこの空間を舞台に次世代の表現を提示。さらにDJ Mag Top 100 DJs Awardsが史上初めてイビサで開催され、デヴィッド・ゲッタが“世界No.1 DJ”の座を獲得。式典はその革新性と演出で「史上もっとも壮観な授賞式」と称された。クロージングではペギー・グー、ブラック・コーヒー、アニマらが一堂に集い、[UNVRS]は“未来の音楽文化の聖地”としてその存在を確立した。

次の時代へ──ザ・ナイト・リーグが描く未来図

2025年のシーズンを終えたザ・ナイト・リーグは、今後さらにグローバルな展開を見据えている。
世界ツアー〈ANTS ON TOUR〉がスタートし、〈Ushuaïa Dubai Harbour Experience〉の第2シーズンも控える。
イビサの夜は終わらない。2025年の夏が「永遠に生き続ける夏」として語り継がれるように、ザ・ナイト・リーグの新たな挑戦は、すでに次の夜明けを鳴らしている。

Follow The Night League | Website | Instagram | Linkedin