シカゴに新時代の年越しフェス誕生──「TRANSITIONS 2025」豪華ラインナップ発表

シカゴの音楽シーンを牽引するAuris Presentsが、新たな年末年始フェスティバル「TRANSITIONS」を初開催する。期間は2025年12月26日から2026年1月1日までの7日間。Radius、Cermak Hall、Concord、Prysm(SERUM)、Outset、Smoke & Mirrors、Spybarといった市内7会場を舞台に、世界70組以上のDJ/アーティストが出演する大規模イベントだ。

この「TRANSITIONS」という名は、デトロイト・テクノの名曲、Underground Resistance「Transition」から着想を得たもの。テーマは“変容”──物質の三態(固体・液体・気体)をモチーフに、1年の終わりから新年への移行をサウンドとヴィジュアルで体現する。各会場はその異なる“相”を象徴し、空間演出・照明・ステージングに至るまで、コンセプトに基づいた体験型フェスとして構築される予定。

主会場となるRadiusでは、フォー・テット、ディラン・ブレイディ、クリス・ロレンツォ、クルーニーらがヘッドライナーとして登場。さらにパープル・ディスコ・マシーン、クロード・ヴォンストローク、ネヴァー・ダルによるDefectedの特別ショーケースも予定されている。隣接するCermak Hallでは、AYYBO、クロエ・カイエ、フロアプラン、コボシル B2B セラ・キンらが出演し、ハウスからテクノまで幅広いグルーヴを展開する。

Concord Music HallではSoulectionの旗手アンドレ・パワーや、Terminal Underground主宰マトロダが出演。またSERUM(Prysm)では、バート・スキルズ、ベン・クロック、ハンナ・ラング、ジーン・ファリス、シバ・サンらによるハイレベルなラインナップが揃う。Smoke & MirrorsではPerc Traxのショーケース、SpybarやOutsetでは地元アーティストによるクラブカルチャーの真髄が披露される。

さらに目玉となるのが、2026年1月1日に開催される「DAY ONE」──21時間に及ぶマラソン・パーティーだ。シカゴの伝説的DJ デリック・カーターをはじめ、アダム・ベイヤー、DJテニス、ケビン・デ・ヴリーズ、ノイズ、カイル・ワトソンらが出演。新年の幕開けを祝うにふさわしい、壮大なハウス&テクノの祝祭となるだろう。

Auris Presentsは、2025年に「ARC Music Festival」の5周年を迎え、Navy Pier Open AirやJuly 4th Weekenderなど500本以上のイベントを成功させており、本フェスはその集大成ともいえる位置づけである。

チケットの先行販売は10月16日(木)午前10時(CT)より開始し、一般販売は同日正午よりスタート。すべてのイベントは21歳以上が対象となる。TRANSITIONS presale here

「TRANSITIONS」は、シカゴのクラブカルチャーが持つ創造性と多様性を、年末年始の一週間に凝縮した“進化の祝典”である。都市そのものが音楽に包まれる、かつてないフェスティブ・ウィークを約束する。

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