Galactica、イタリア発テクノ・コレクティヴがADE 2025で「50Hz Club Train」を疾走

イタリアを代表するテクノ・コレクティヴ「Galactica」が、2025年10月24日(金)に開催されるAmsterdam Dance Event(ADE)に登場する。メルボルン拠点のイベント集団Eat The Beatが手がける「50Hz Club Train」の第1車両をジャックし、4時間にわたって疾走する列車をアンダーグラウンドの延長線へと変貌させる。

Galacticaのショーケースは、イタリアの新世代テクノを体現するアーティストたちの競演である。ミラノ拠点のデュオANKKH(Kristofer & Ektor)は、テクノとサイバーパンク、ファッション、ボディ・アートを融合したハイブリッドなパフォーマンスで注目を集める。Daisyは、Galactica Recordsから発表した『DOMINA INFERA』EPで2025年の地下シーンを象徴する存在となった逸材である。さらに、ナポリ出身のDJ/プロデューサーGianni Di Bernardoが、Planet RhythmやRevised Recordsで磨いた鋭利なサウンドを響かせるほか、Kymera、Mattia Trani、V111、Paolo Ferraraらがバック・トゥ・バック形式で参加し、それぞれのテクノ観をぶつけ合う。

Nikolina

加えて、国際的ゲストとしてベルリンのNikolina、スコットランドのMha Iriが参戦。Nikolinaは欧州のハードテクノ・シーンを席巻する実力者であり、Mha Iriはメロディックかつ力強いサウンドでUK発の最注目アーティストのひとりと評される。両者の参戦により、列車はさらに加速し、肉体性と没入感を往復するサウンド・ジャーニーが完成する。

「50Hz Club Train」では、GalacticaのほかにDeeperfect、Celeste、Move Frankfurt、Stuck in A Loopといったクルーが他車両を担当。さらに3両のバー&ソーシャル・スペースが設けられ、乗客は多様な音の空間を自由に行き来できる仕組みとなっている。

Galacticaは創設以来、リッチョーネの名門クラブCocoricòを拠点に活動し、パリ、ロンドン、マドリード、リスボンなど欧州主要都市へとイタリアのアンダーグラウンドを広げてきた。フェスティバル・ブランドであり、レーベルでもあるGalacticaは、確立したアーティストと新鋭が交差し、テクノの新たな地平を切り拓くプラットフォームとして機能している。

一方、主催のEat The Beatは2017年にメルボルンで設立されたイベント/ブッキング・コレクティヴである。国際的なコラボレーションと精緻なキュレーションによって独自のクラブ・アイデンティティを確立し、今年で4度目のADE登場となる。彼らが仕掛ける「50Hz Club Train」は、まさに“走るクラブ体験”という名にふさわしい、革新的な試みである。

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