
ニューヨーク発の老舗ハウス・レーベル King Street Sounds が、通算2000タイトル目という節目を迎える。その記念すべきリリースとして登場するのが、ロンドンを拠点とするプロデューサー Sonic Soul Orchestra とシンガーのミッシェル・アイヴォンによるニュー・シングル「Stomp Your Feet」だ。
King Street Soundsは、これまでにマスターズ・アット・ワーク、ダニー・テナグリア、デニス・フェラー、ケリ・チャンドラー、アナンダ・プロジェクトといったレジェンドから新鋭までを輩出し、ハウスミュージックの精神を脈々と受け継いできた名門。今作は、その豊かな系譜を次の時代へと繋ぐ作品といえる。
ソウルとディスコの歓喜を取り戻す
シングルは「Stomp Your Feet」と「One Love」の2曲で構成されており、いずれもダンスフロアに“純粋な喜び”を取り戻すようなサウンドが特徴である。
リード曲「Stomp Your Feet」は、アップリフティングなディスコ・ハウスの真髄を感じさせるナンバーで、グルーヴィなリズムとミッシェル・アイヴォンの力強く艶やかなヴォーカルが高揚感を誘う。一方、カップリング曲「One Love」は、ポジティヴィティとソウルを全面に押し出した温かなトラックで、クラシック・ハウスの精神を現代に蘇らせている。
両曲にはS.K.O.Dによるエディットも収録されており、クラブプレイにも耐えうる構成だ。
Sonic Soul Orchestra──ハウス回帰を果たしたロンドンの仕掛け人
Sonic Soul Orchestraこと JP Firmin は、ロンドンとロサンゼルスを拠点に活動するDJ/プロデューサー。1990年代初頭に自身のレーベル Interstate Records を設立し、NYのDJ Discipleやマイケル・ワットフォードらのブッキング・エージェントとしても活躍。2000年代には世界的アーティストのツアー・ディレクションを手掛けるなど、長く裏方としてシーンを支えてきた。
パンデミック期に再び制作活動へ回帰し、SoSure MusicやMidnight Riotなど多数のレーベルから精力的にリリースを重ねている。2025年には新レーベル「Some Kind Of Disco」を立ち上げる予定であり、再びハウス・カルチャーの中心へと舞い戻ってきた存在である。
ミッシェル・アイヴォン ── 多彩な声でソウルを描く
ヴォーカリストの ミッシェル・アイヴォンは、14歳の頃にプロデューサーデュオ Irmgard Klarmann & Felix Weber と契約し、Dome Recordsや日本のレーベルからもリリースを重ねてきた実力派である。これまでチャカ・カーンやトニ・ブラクストンといったソウル/R&Bアーティストの作品にも関わっており、ファンク、ディスコ、ソウルフル・ハウスなど幅広いジャンルを自在に歌いこなす。その表現力の高さが、今作の情感豊かなヴォーカルにも息づいている。
ハウスミュージックの“原点と未来”を繋ぐリリース
King Street Soundsが放つ2000作目『Stomp Your Feet』は、ハウスミュージックが持つ“魂の継承”そのものといえる。ソウルフルでありながらクラブ・ユースなグルーヴ、そして愛と祝祭に満ちたエネルギーが交錯する本作は、レーベルの歴史にふさわしいマイルストーンとなるだろう。

Sonic Soul Orchestra ft. Mishell Ivon リリース情報
『Stomp Your Feet (Incl. S.K.O.D Edit)』
Label:King Street Sounds (KSS2000)
Release:2025年10月31日(金)
Tracklist:
- Stomp Your Feet
- Stomp Your Feet (Extended Mix)
- Stomp Your Feet (S.K.O.D Edit)
- One Love
- One Love (Extended Mix)
- One Love (S.K.O.D Edit)
公式Instagram:
Sonic Soul Orchestra
King Street Sounds