『Tokyo Weekender』55周年特別展、原宿で開催 ── レスリー・キー撮影による15名のポートレートと55年の東京アーカイブが一堂に

日本最古の英字ライフスタイル誌『Tokyo Weekender』が創刊55周年を迎えるにあたり、特別展「Life, Culture, and Creativity in Tokyo 1970–2025」を開催する。会期は2025年10月16日(木)から20日(月)までの5日間限定、会場は東京・原宿のCreative Space Akademeia 21 Harajukuである。

本展のハイライトは、世界的写真家レスリー・キーによる新作シリーズ「TW ICONS」である。河瀨直美、隈研吾、斎藤工ら、アート、建築、ファッション、音楽、スポーツといった多様な分野で日本文化を体現する15名のポートレートを展示。高さ約2メートルに及ぶ大型グループショットも初公開され、世代やジャンルを超えて交わる表現者たちの姿を通じて、“未来へとつながる文化の連鎖”を視覚化する試みとなっている。

また、1970年の創刊号から現在に至るまでの秘蔵アーカイブを初公開。外国人編集者の視点で捉えられた東京の姿を、半世紀以上にわたる誌面資料や写真とともにたどることができる。1970年代の創刊期からオリンピック、カルチャームーブメント、現代の多様化まで、時代ごとの東京がどのように世界に映ってきたのかを一望できる内容である。

さらに、メインスポンサーの日比谷花壇による特別フラワーインスタレーションも見逃せない。55周年にちなみ、55種類の花とグリーンで構成されたバイオフィリックデザインの空間装飾が会場を彩り、自然と文化が交錯する祝祭的な空間を演出する。

会期初日には、レスリー・キーと日比谷花壇代表・宮島浩彰によるトークセッション「Voices of Tokyo ─ 表現者が語る55年と未来」も開催される。写真、花、メディアという異なる領域のトップランナーが、それぞれの視点から東京の変遷とこれからの創造性を語り合う内容となる。

期間中は、出展者たちを特集した『Tokyo Weekender』最新号「The Icons Issue」も数量限定で配布。雑誌と展示の両面から、“東京らしさとは何か”を問い直す構成となっている。

『Tokyo Weekender』は1970年に創刊された、日本現存最古の英字ライフスタイルメディアである。外国人編集者ならではの感性で日本の文化を世界へ発信し続けており、現在もフリーマガジンとして都内約400箇所で配布されている。創刊から半世紀を経てなお、東京という都市の多面性と創造力を伝え続ける存在である。

展覧会概要

  • 名称:Tokyo Weekender 55周年記念特別展「Life, Culture, and Creativity in Tokyo 1970–2025」
  • 会期:2025年10月16日(木)〜10月20日(月)
  • 会場:Creative Space Akademeia 21 Harajuku(東京都渋谷区神宮前5丁目27番7号)
  • 時間:11:00〜19:00(最終日は変更の場合あり)
  • 入場料:無料

55年という時の積層を通じ、東京という都市の“いま”を映し出す本展。過去から未来へ、文化と創造のバトンがどのように受け継がれていくのか──『Tokyo Weekender』が見つめ続けた“Life, Culture, and Creativity”の軌跡が、原宿の中心で静かに、そして鮮やかに浮かび上がるであろう。

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