
ブラジルの新鋭デュオがレーベル初登場
Dirtybird設立20周年を記念する今年、ブラジルの新鋭デュオ BadComppany がレーベル初登場を果たした。最新EP『LINK』は、全2曲からなるスピリット溢れる作品であり、彼らの個性的なサウンドを鮮烈に提示している。
収録曲「Girls In Green」はテック志向のアルペジオが弾むトラックで、フロアに軽快な高揚感をもたらす。一方「That Good」はユーモラスなヴォーカルチョップと遊び心あるリズムが特徴で、Dirtybirdのカタログにふさわしい親しみやすさと異化作用を同時に兼ね備える仕上がりである。
Dirtybirdはこれまでも、Bruno FurlanやCour T.、DJ Glenといったブラジル出身の気鋭を積極的に紹介してきた。昨年はブラジル・ハウス/テクノの潮流を特集するコンピレーション『Taste Of Brazil』を発表し、今年は同地域でのツアー開催も予定するなど、その橋渡し的存在感を強めている。
BadComppanyは、ヒップホップのベテランDJ Zeuと若きプロデューサーRaphael Cordosoによって2024年に始動したユニットである。デビューシングル「Too Mush Baby」をCour T.主宰のColapsoから発表して以降、ヒップホップのエッセンスとモダンなエレクトロニックを融合させるスタイルで注目を集めてきた。今回の『LINK』は、彼らにとってDirtybirdとの初のタッグとなる。
20周年を迎えた奇想天外なグルーヴで知られるハウス/テクノの名門
Dirtybirdは2005年の創設以来、ユニークなベースラインと奇想天外なグルーヴで知られるハウス/テクノの名門である。Walker & RoyceやVNSSAといったアーティストを輩出し、数々のイベントやリリースで支持を広げてきた。2022年にEMPIRE Dance傘下となった現在も、独自のスピリットを世界に届け続けている。

『LINK』はすでに各種配信サービスで展開中。Dirtybird20周年の節目に放たれた本作は、今後のブラジル発ダンスミュージックの動向を占う注目作といえるだろう。
Buy / Stream LINK
https://dirtybirdrecs.ffm.to/linkbad