アルル発、世界巡回の話題展が日本へ ── 「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」2026年夏・渋谷で開催決定

野口里佳 《不思議な力 #9》 2014年 © Noguchi Rika Courtesy of Taka Ishii Gallery

日本の写真史、美術史に重要な足跡を残してきた約30名の女性写真家を紹介

アルル国際写真フェスティバルで大きな注目を集めた大規模巡回展「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」が、ついに日本に凱旋する。会期は2026年7月4日から8月26日まで、渋谷ヒカリエ9階「ヒカリエホール」にて開催される予定である。

本展は、1950年代から現代に至るまで日本の写真史、美術史に重要な足跡を残してきた約30名の女性写真家を紹介するものである。石内都、川内倫子、蜷川実花、片山真理ら多彩な顔ぶれが揃い、写真にとどまらずインスタレーション、コラージュ、映像など幅広い表現を通じて、日本における女性作家たちの創造的実践を浮かび上がらせる。

アルルでの初公開を皮切りに世界各地を巡回

本展は2024年夏、英語・仏語版による大型書籍『I’m So Happy You Are Here』(全440頁)の刊行にあわせ、アルルでの初公開を皮切りに世界各地を巡回。各地で高い評価を得てきた。日本開催にあたっては約200点の作品を展示し、記憶や身体、日常、ジェンダーといった多様なテーマを取り上げるほか、日本独自の発展を遂げた印刷文化にも焦点をあて、資料展示を交えて紹介するという。

出展作家には、石川真生、志賀理江子、野口里佳、やなぎみわ、原美樹子、米田知子らも名を連ねる。女性写真家たちのまなざしを通じ、日本の写真表現の豊かな広がりを再発見する機会となるであろう。


公式サイト
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/26_kiseki.html

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