
世界最大級のアートフェスティバル「Burning Man」の理念を継承する日本唯一の公式リージョナルバーン、「Burning Japan 2025」が開催される。会期は2025年10月9日(木)から13日(月・祝)までの5日間、会場は群馬県嬬恋村の「嬬恋牧場 愛妻の鐘」である。
「Burning Japan」は、単なるフェスティバルではない。参加者一人ひとりがアーティストであり、表現者であり、観客であるという特異な場である。音楽やアート、炎、そしてコミュニティが交錯し、参加者自らの手によって“刹那の街”が築かれては消えていく。その体験こそがこのイベントの本質である。
2025年のテーマは「浮世 – The Floating World」。儚さと歓楽が共存する江戸文化を象徴する言葉を掲げ、炎やアートが一瞬のきらめきを残して消えていく様を体現する。会場ではアートインスタレーション、パフォーマンス、衣装、料理やギフティングによる交流など、多様な表現が自然発生的に展開される予定である。


「Burning Japan」は2012年に有志によって始まり、これまで国内各地で11回開催されてきた。原則は「誰もが参加できる共同体」「与えることを喜びとする」「痕跡を残さない」といった10の理念に支えられ、商業主義とは一線を画す。スポンサーも広告も存在せず、金銭のやり取りではなくギフティングによって関係性が築かれる点も大きな特徴である。
本家「Burning Man」は1986年にサンフランシスコで始まり、現在はネバダ州ブラックロック砂漠で毎年7万人以上を集める一大文化的現象となっている。そのスピリットを各国で受け継ぐ「Regional Burn」は世界各地で開催されており、日本において唯一公式に認定されているのが「Burning Japan」である。参加者の約4割が海外から集まるという点でも、国際的文化交流の場として機能している。
燃え上がり、そして消え去る一瞬の輝きを共に生きる──「Burning Japan 2025」は、その儚さの中にこそ宿る美を体感できる場となるだろう。

Burning Japan 2025 開催概要
名称:Burning Japan 2025
日程:2025年10月9日(木)12:00開場 ~ 13日(月・祝)18:00撤収
会場:嬬恋牧場 愛妻の鐘(群馬県吾妻郡嬬恋村干俣2401)
チケット:一般 ¥15,000/初参加者割引 ¥12,000/26歳以下割引 ¥9,000
駐車券 ¥3,000/キャンピングカー駐車券 ¥8,000
※当日券なし。販売は10月8日まで。
主催:一般社団法人バーニングジャパン (ABOUT Burning Japan)