
ミニマル・ミュージックの創始者にして生ける伝説、テリー・ライリーが、90歳の節目を迎える今年、長年の盟友であるクロノス・クァルテットと共に、ついに日本で初共演を果たすこととなった。
22年ぶりの来日を果たすクロノスとの“祝祭”──その名も〈Terry Riley Kronos Quartet Matsuri2025〉は、6月25日(水)神奈川県立音楽堂、そして6月28日(土)東京藝術大学奏楽堂にて開催される。両公演のチケットは、5月14日(水)10:00より一般販売開始となる。
クラウドファンディングは167%の大成功
本公演の実現にあたり、テリー・ライリーMatsuri2025実行委員会が約3ヶ月にわたり行ったクラウドファンディングは、支援総額6,547,100円、支援者数303名、達成率167%という圧倒的な結果を記録した。このプロジェクトに寄せられた熱い支持は、ライリーとクロノスの日本初共演への期待の高さを物語っている。
二夜限りのスペシャルコンサート
今回の“祝祭”は、単なる来日公演にとどまらない。テリー・ライリーとクロノス・クァルテットによる歴史的初共演が行われるのはもちろん、日本初演となる重要作の上演、新曲の初披露など、ミニマル・ミュージックのファンにとっては見逃せないラインナップが揃う。
6月25日(水)@神奈川県立音楽堂
コロナ禍により中止が続いていた、クロノスの代表作のひとつ《サン・リングズ(Sun Rings)》が、ついに日本初演される。NASAの宇宙探査データをもとに生まれたこの楽曲は、弦楽四重奏と合唱、そして音響・映像が交錯する、20世紀音楽を代表するスケールの大きな作品である。
6月28日(土)@東京藝術大学奏楽堂
この日こそがテリー・ライリーとクロノス・クァルテットの日本初共演の舞台となる。さらに、ライリーが本公演のために書き下ろした新曲も披露予定。音楽史に新たな1ページが刻まれる瞬間を、ぜひ目撃してほしい。
本公演には、以下のアーティストたちが出演予定である。

テリー・ライリー:ミニマル・ミュージックの開祖にして、現代音楽の先駆者。『In C』(1964年)や『A Rainbow In Curved Air』(1969年)で知られ、クラシックの枠を超えてジャズやロックにも影響を与えた。

クロノス・クァルテット:サンフランシスコ拠点の弦楽四重奏団。グラミー賞3度受賞をはじめ、革新的なプログラムとジャンル横断的な活動で世界的評価を得る。

SARA:インド古典声楽のカラナ流派を継承する、テリー・ライリーの直弟子。氏の来日を機に深い交流が始まり、近年はキーボード奏法や作曲法の継承者としても活動中。

岩本達明:国内外で活躍する合唱指揮者。多数の合唱団やオーケストラを指導し、近年はウィーンやニューヨークでも絶賛されている。

合唱団やえ山組:2008年結成の合唱団。クラシックから現代曲まで幅広く取り組み、国内外で演奏経験を積んでいる。
〈Terry Riley Kronos Quartet Matsuri2025〉チケット情報
6/25(水) 神奈川県立音楽堂公演
販売期間:5月14日(水)10:00〜6月19日(木)23:59
料金:12,100円(税込)全席指定
▶︎チケットぴあはこちら(Pコード:296051)
6/28(土) 東京藝術大学奏楽堂公演
販売期間:5月14日(水)10:00〜6月27日(金)18:00
料金:12,100円(税込)全席指定
▶︎ヴォートル・チケットセンター
▶︎チケットぴあ(Pコード:296-143)
▶︎東京文化会館チケットサービス
▶︎イープラス
▶︎東京芸術大学生活協同組合(店頭販売のみ)
※就学前のお子様の同伴・入場はできません。車椅子をご利用の方はヴォートル・チケットセンター(TEL:03-5355-1280)までお問い合わせを。
ミニマルの歴史に刻まれるであろう“祭”の2日間。ライリーとクロノスの軌跡が日本の舞台で交差する瞬間を、どうかお見逃しなく。