VETHEL GALLERY Omnibus Exhibition Vol.4がSHIBUYA XXIにて開催── 10月出展アーティスト紹介

渋谷駅から徒歩3分のイベントスペース兼ギャラリー「SHIBUYA XXI」では、10月1日から3日にかけて新たな展示を開催する。街のカルチャーを切り取る写真家から、ハートをモチーフに活動するストリートアーティスト、特殊メイクや造形をルーツにしたエイリアンクリエイター、そして動物の姿を描き出すイラストレーターまで、異なるジャンルで活動する4名のアーティストが一堂に会する。ここではそれぞれのプロフィールと作品世界を紹介する。

Kenichiro Nakamura(Photographer)

東京を拠点に活動するフォトグラファー。2023年にLeica Q2を手に写真表現を始め、街と人との関係をテーマにストリートフォトを追求している。代表的なシリーズ「metrosilence」では、都市の喧騒の中に潜む静けさや内省の瞬間を写し取り、日常の都市風景に潜む美しさと緊張感をあぶり出す。都市生活のリアリティを見つめるそのまなざしは、鑑賞者に都市と自分自身との距離を問いかける。
Instagram: https://www.instagram.com/pics.bones/

110king(現代アート・ストリートアート)

100king(いときん)。上田安子服飾専門学校ファッションデザイン科を卒業後、アパレルメーカーで企画生産を4年間経験。その後、路上表現に魅せられてアーティストへと転身した。突発性拡張型心筋症という難病を発症したことをきっかけに、生命と向き合う「ハート作家」としての活動を開始。現在は能登半島地震を機に“水でハートを描く”活動を行っており、路上や公園に突如現れるハートが小さな幸せを運ぶ「ラブゲリラ」を展開している。水と粘土で描かれるハートは、人生の軌跡や笑顔を形にする行為でもあり、見る人の心に温度を残す。
Instagram: https://www.instagram.com/boosheegarden110/

糖衣華 Toi Hana( エイリアンクリエイター)

特殊メイク学科を卒業し、2019年に「ミスiD2020 佐久間宣行賞」を受賞。2020年には「KAWASAKI HALLOWEEN」でメルハロ賞を獲得するなど早くから注目を集める。以降も渋谷スクランブルスクエア「STA Exhibition」(2023年1月)、泉谷しげるとの二人展「VS」(2023年9月)、ラフォーレ原宿「愛と狂気のマーケット +DA.YO.NE. POPUP」(2024年2月)、西武渋谷「シブヤスタイルvol.18」(2024年12月)などで作品を発表してきた。
活動の核にあるのは“イマジナリーフレンドの具現化”。宇宙人やモンスターの着ぐるみやぬいぐるみを制作し、ユニークで生命感あふれるキャラクターを通じて理想の世界を提示する。オリジナルキャラクターのグッズやキャンバス作品も手がけ、観る者を“異世界の日常”へと誘う。
各種リンク:https://linktr.ee/poifull_co

蒼櫻ねぇ(動物イラスト・絵画)

2022年よりInstagramにて愛犬コーギーを題材とした漫画の投稿を開始し、現在ではフォロワー1万人を超える支持を得ている。2025年からは油絵のようなタッチで描く絵画制作にも取り組み、犬との暮らしから生まれる瞬間的な表情を独自のスタイルで表現。今回の展示では、愛犬をテーマにした作品を中心に、猫や他の動物たちの姿も描き出す。
これまでに個展や合同展に参加し、作品を通して動物と人間の間に生まれる特別な絆を共有してきた。表情豊かな動物たちを描くことで、その存在が持つ温かさを観る人に届ける。
Instagram: https://www.instagram.com/aozakura_nee/

開催概要

  • 会期:2025年10月1日(火)〜10月3日(木)
  • 会場:SHIBUYA XXI(渋谷駅A3出口から徒歩3分)
  • 料金:入場無料
  • 出展者:Kenichiro Nakamura、110king、糖衣華、蒼櫻ねぇ

都市、生命、空想、動物──4名それぞれが異なる視点で「存在」を描き出す今回の展示。ジャンルの垣根を超えた表現の交差点として、SHIBUYA XXIはアーティストと来場者の出会いをつなぐ。

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