チック・コリア、最後のライヴを収めたソロ・ピアノALを10月リリース

2025年9月24日

グラスパー、ハンコック、クラーク、キーズらの特別寄稿やコメントも

グラミー賞28回受賞、NEA（アメリカ国立芸術基金）ジャズ・マスターの称号を持つ巨匠チック・コリア。その生涯最後のライヴ・パフォーマンスを収めたソロ・ピアノ・アルバム『フォーエヴァー・ユアーズ～ザ・フェアウェル・パフォーマンス』が、2025年10月24日に日本先行でリリースされる。高音質SHM-CD仕様での発売となり、CDブックレットにはチックの家族や関係スタッフ、さらにロバート・グラスパー、ハービー・ハンコック、スタンリー・クラーク、アリシア・キーズ、ラン・ラン、ハンス・ジマーらによる特別寄稿やコメントも収録される。日本盤ではこれらが日本語訳付きで掲載されるという。

本作の音源は、2020年10月23日、24日にチックの地元フロリダ州クリアウォーターのルース・エッカード・ホールで行われたソロ・ピアノ・コンサートから選ばれたベスト・テイクで構成されている。このコンサートは、2021年2月9日に逝去する直前のライヴであり、チックにとって最後の公演かつ最終録音である。コロナ禍での開催となったこの公演では、観客はマスク着用と間隔確保の上、ホールではなくロビーに約200人が集められるという厳戒態勢の中で行われた。しかし、その状況を感じさせないアットホームな雰囲気と圧巻の演奏が、CDに余すところなく収められている。

スティーヴィー・ワンダーの名曲カヴァーが先行配信

アルバムには、スティーヴィー・ワンダーの名曲「オーヴァージョイド」のカヴァーをはじめ、「アルマンドのルンバ」「ワルツ・フォー・デビイ」「イン・ア・センチメンタル・ムード」などのチック自身の代表作、さらにはモーツァルトやモンクへのオマージュ曲など、多彩なナンバーが並ぶ。演奏と語りを交えた構成により、チックの音楽観や人柄に触れられる内容となっている。

先行配信として「オーヴァージョイド」が公開されており、アルバム発売に向けてその魅力の一端を味わうことができる。

『フォーエヴァー・ユアーズ～ザ・フェアウェル・パフォーマンス』リリース情報

チック・コリア『フォーエヴァー・ユアーズ～ザ・フェアウェル・パフォーマンス』
発売日：2025年10月24日（金）
仕様：SHM-CD UCCJ-3058 \3,300（税込）
販売元：ユニバーサルミュージック
試聴・予約：https://Chick-Corea.lnk.to/ForeverYoursEM

ライヴ録音：2020年10月23日、24日フロリダ州クリアウォータールース・エッカード・ホール
チック・コリア（ピアノ）