多国籍映像製作チーム Tokyo Cowboys が手がけた長編映画『Aichaku/愛着』（2024年完成）が、LGBTQ+専門の配信サービス〈GagaOOLala〉にて2025年9月22日より世界配信されることが決定した。対応字幕はタイ語や中国語を含む14言語。日本発のゲイ・ロマンス映画として、全世界240の国と地域へ届けられる。
本作は千葉県と茨城県の田園風景を舞台に、不器用に生きる二人の青年の関係を描いたゲイ・ロマンスである。アメリカ人のルーカスと、建設会社で働く日本人青年ケン。片田舎で出会った二人は互いの“愛着”に向き合いながら、揺れ動く感情とアイデンティティを探し求めていく。
監督は日本の西坂來人とイギリスのマイケル・ウィリアムズによる共同体制。主演にはクリス・マッコームス、西澤クリストファー清が名を連ね、上枝恵美加、郷本直也ら実力派キャストが脇を固める。音楽面では1950～60年代の楽曲をオマージュしたオリジナル曲を多く採用。「A Feeling I Get」（Fossilize）や「Holding On To You」（Ananda Jacobs）はiTunes Storeサウンドトラックチャートで上位にランクインするなど注目を集めた。
製作を担うGagaOOLalaは台湾を拠点とする世界最大級のLGBTQ+配信サービスであり、これまでも「二十才の微熱」「リスタートはただいまのあとで」「美しい彼～eternal～」など数多くの日本作品を世界に紹介してきた。今回の『Aichaku/愛着』配信は、日本のクィア映画が持つ表現の厚みと国際的な広がりを象徴する出来事となるだろう。
監督の西坂來人は「日本での公開後、多くの好意的なレビューが寄せられ、その声が世界配信につながった。国や言語を超えて、多くの人の心に届くことを願っている」とコメントしている。
国境を越えて愛とアイデンティティを描く『Aichaku/愛着』は、日本発インディペンデント映画の可能性を世界に示す重要作である。
『愛着（Aichaku）』作品情報
タイトル：愛着（Aichaku）
完成日：2024年10月
プロデューサー：クリス・マッコームス、白いんこ
エグゼクティブプロデューサー：マックス・エマーソン
監督：⻄坂來人、マイケル・ウィリアムズ
脚本：クリス・マッコームス
音楽：野宮タカヒロ
上映時間：118分前
公式サイト：https://www.tokyo-cowboys.com/aichaku
