
『ノマドランド』で第93回アカデミー賞作品賞・監督賞を受賞したクロエ・ジャオ監督の最新作『HAMNET』が、邦題『ハムネット』として2026年春に日本公開されることが決定した。本作は第50回トロント国際映画祭にて最高賞である観客賞を受賞しており、すでに本年度の賞レース有力候補として注目を集めている。
シェイクスピアの家族を描く、愛と喪失の物語
原作は、英女性小説賞や全米批評家協会賞を受賞したマギー・オファーレルの同名小説「ハムネット」である。舞台は16世紀のイングランド。薬草の知識と不思議な力を持つアグネス・シェイクスピアと、作家としてロンドンで活動する夫ウィリアム・シェイクスピア、そして3人の子どもたちの物語が描かれる。夫の不在のなか家庭を支えるアグネスに、11歳の息子ハムネットの死という悲劇が訪れる。ペスト禍に揺れる当時の時代背景のもと、家族の絆と深い喪失、そして後に生まれる戯曲『ハムレット』の影に潜む愛と苦悩が浮かび上がる作品である。

豪華製作陣と実力派キャストが結集
主演は『ウーマン・トーキング 私たちの選択』で高い評価を得たジェシー・バックリー。ウィリアム役には『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』のポール・メスカルが挑む。そのほか、エミリー・ワトソン、ジョー・アルウィンら実力派キャストが脇を固める。製作にはスティーヴン・スピルバーグ、サム・メンデスが名を連ね、まさに豪華布陣による国際的プロジェクトである。
このたび公開が決定した日本版邦題にあわせ、スチール写真3点と海外版予告編も解禁された。映像では、美しい自然のなかでのアグネスとウィリアムの出会いから、家族の営み、そして悲劇的な運命へと向かう姿が映し出されている。
『ハムネット』は2026年春より、パルコおよびユニバーサル配給にて全国順次公開予定である。

『ハムネット』公開情報
2026年 春公開
監督:クロエ・ジャオ
脚本:マギー・オファーレル、クロエ・ジャオ
製作:スティーヴン・スピルバーグ、サム・メンデス出演:ジェシー・バックリー、ポール・メスカル、ジョー・アルウィン、エミリー・ワトソン
2025 年/イギリス/ビスタサイズ/126 分/カラー/英語/5.1ch/原題『HAMNET』/
配給:パルコ ユニバーサル映画 ©2025 FOCUS FEATURES LLC.