Friqtao──ストリートから世界へ。TikTok発ピアニストのデビューシングル「Run Away」

パリ生まれ、ロンドン拠点のピアニストFriqtao(フリクタオ)が、待望のデビューシングル「Run Away」をリリースした。TikTokで380万人のフォロワーを抱える彼は、駅構内のピアノを即興ステージに変えるパフォーマンスで知られ、ポップやヒップホップを鮮烈な解釈で演奏することで熱狂的支持を得てきた。今回のシングルは、来たるデビューEPに先駆けて公開されるファーストトラックであり、瞑想的かつ胸を揺さぶる旋律で新時代のピアニズムを高らかに告げている。

「Run Away」が映し出す自由と没入感

フリクタオはデビュー曲についてこう語る。
「“Run Away”には、ピアノを弾いている時の表現力と、曝け出す素の感情を込めた。演奏に没頭するときの“この世から逃げ出す”感覚を音で描きたかった。指が鍵盤を駆け抜けるような、特にコーラス部分の感覚。“Run Away”は演奏の自由、表現の自由、そして自分自身の自由を象徴している」

クラシック的緻密さと現代的情熱を融合させたこの楽曲は、余計な装飾を排したミニマルな美しさを備え、ピアノという楽器の新しい可能性を提示している。

ニューヨークで撮影されたシネマティックなMV

シングル発表と同時に公開されたオフィシャルMVは、ジャスティン・カミムラが監督を担当。ニューヨークの雑踏を背景に、一人ピアノ演奏に没頭する姿をシネマティックに切り取っている。高層ビルや明るいライトが織りなす都会の美学と、静寂に沈むようなピアノの旋律が対比を生み出し、楽曲の内省的ムードを強調している。

Friqtaoの軌跡──ストリートからデビューへ

2022年、ハリー・スタイルズ「As It Was」のカバー動画がTikTokで爆発的に拡散されたことを契機に注目を浴びたフリクタオ。その後もカニエ・ウェストやマック・ミラーの楽曲を駅ピアノでカバーし続け、SNSを通じてピアノを現代的かつ身近な存在へと引き寄せた。

彼の音楽的バックグラウンドには、幼少期に親しんだマイケル・ジャクソン、のちに出会ったアヴィーチーやXXXテンタシオンといった幅広いジャンルの影響が息づいている。反骨精神に満ちた音楽観を持ち、音楽学校の枠にとらわれず、自分の感性でピアノとの関係を築いてきた。

トレードマークのビーニー帽とヘッドフォンを身に着けた姿は今や象徴的なアイコン。2025年はデビューEPのリリース、そして初のライブパフォーマンスに挑む新たな章の幕開けとなる。

リリース情報

  • アーティスト:Friqtao(フリクタオ)
  • タイトル:「Run Away」
  • リリース日:2025年9月16日(火)
  • レーベル:Avant Garden
  • 配信リンクhttps://orcd.co/friqtaorunaway
  • MVYouTube

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The Orchard Japanについて

The Orchard Japanは音楽配信とアーティスト&レーベルサービスに特化したテクノロジードリブンのディストリビューター。ニューヨーク本社を拠点に、世界45以上の市場でアーティストがグローバルに活動するためのサポートを提供している。

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