
1969年から1986年までの日本ロックシーンを切り取ったポスター展「井出靖が収集した 日本のロックポスター展 -1969年から1986年まで-」が、2025年9月30日(火)より福岡県立美術館で開催される。東京で熱狂的な反響を呼んだ同展が、ついに福岡での初開催となる。
この展覧会は、音楽プロデューサーでありレーベルオーナー、さらにギャラリー主宰としても活動する井出靖が、自身の自伝執筆を機に収集してきたロックポスターを公開するもの。2025年2月に目黒区美術館区民ギャラリーで初めて行われた際には、5日間で1,900名以上を動員し、図録初版2,000部が即日完売するなど大きな注目を集めた。


展示されるポスターは約100点。壁に直接貼り出すスタイルを採用し、紙媒体ならではの質感や当時の熱気をダイレクトに伝える空間を構築する。今回の福岡展では、東京で紹介しきれなかった作品に加え、サンハウスやシーナ&ロケッツ、ザ・ルースターズ、ザ・モッズなど、福岡にゆかりの深いバンドやミュージシャンを特集するコーナーも設置される予定である。
展示予定リストには、RCサクセションやARB、フラワー・トラベリン・バンド、村八分、キャロル、クールス、ブラック・キャッツ、裸のラリーズといったアーティストのポスターが並ぶほか、映画『爆裂都市』や萩原健一のプロモーションポスターなど、ロックカルチャーを多角的に示す貴重な資料も含まれている。


また、会場では図録『JAPANESE MUSIC POSTER SCRAP -ROCK-』第2刷(全415ページ)をはじめ、関連グッズも販売される。井出自身が「東京以外で開催するなら福岡で」と語っていた念願の開催だけに、福岡のロックファンにとって見逃せない機会となるだろう。


「井出靖が収集した 日本のロックポスター展 -1969年から1986年まで-」展覧会概要
- 会期:2025年9月30日(火)〜10月5日(日)
- 会場:福岡県立美術館 1F 彫刻展示室(福岡市中央区天神5丁目2-1)
- 時間:10:00〜18:00(最終日は17:00まで)
- 入場料:1,000円(記念ポストカード付)
- 主催:井出靖
- 問い合わせ:Grand Gallery https://grandgallerystore.com