
株式会社フロンティアワークス(アニメイトグループ)は、名作漫画『北斗の拳』のスピンオフギャグ作品『北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌』(ゼノンコミックス/コアミックス)を、新技術「Animatica(アニマティカ)」を用いてアニメ化することを発表した。テレビ放送と配信は2026年1月を予定している。
アニメ制作レーベル「Animatica」始動
本作は、フロンティアワークスと株式会社動楽が共同で立ち上げた新アニメ制作レーベル「Animatica」の第1弾となる作品である。「Animatica」は従来のモーションコミックの枠を超え、キャラクターの息づかいや間(ま)といった細やかな演出を可能にした最新技術であり、漫画のコマに新たな命を吹き込む挑戦である。

ザコたちの生き様をユーモラスに描く
『拳王軍ザコたちの挽歌』は、2017年11月から2020年3月まで連載されたスピンオフギャグ漫画で、あっけなく倒される“ザコ”たちを主役に据えた異色の作品である。主人公ノブは、三食付き・簡単作業という求人案内を信じて拳王軍に入隊してしまう平凡な青年。世紀末の荒廃した世界で、恐ろしげな先輩に囲まれながらも必死に生き延びようとする姿は、現代社会に通じるサラリーマン的処世術のパロディとも言える。
物語には、ババアに変装したザコやカサンドラのウイグル獄長、聖帝軍の“汚物は消毒”男など、原作ファンおなじみのキャラクターも次々登場。死にまくる運命のザコたちをユーモラスに描き出す、痛快なコメディ作品となっている。

『北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌』作品情報
- タイトル:『北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌』(全3巻)
- 原案:武論尊・原哲夫
- 作画:倉尾宏
- 放送・配信開始:2026年1月予定
- アニメ公式サイト:https://zakoban.com
愛すべき“ザコ”たちが主役となる異色の『北斗の拳』スピンオフ。新技術によるアニメ化で、彼らの断末魔と処世術が、再び世紀末に響き渡ることになりそうである。