アートウィーク東京、特別展「AWT FOCUS」前売り券販売開始──テーマは「リアルとは?」

2025年11月5日(水)から9日(日)まで開催される「アートウィーク東京(AWT)」の特別展 「AWT FOCUS」 の前売りチケット販売が9月12日よりスタートした。前売り券は11月4日(火)までPeatixにて購入可能である。

今回で第3回を迎える「AWT FOCUS」は、美術館での鑑賞体験とギャラリーでの作品購入を掛け合わせたAWT独自の展示企画であり、今年は「ドクメンタ14」のアーティスティックディレクターを務めたアダム・シムジックが監修する。テーマは「リアルとは?」。ポスト真実時代における現実の意味を、多様なアーティストの表現を通して探求する。

チケットは一般1,800円(前売1,500円)、学生・子どもは無料。さらに一般ペア券(2,800円)は前売のみ販売され、いずれも展覧会カタログ付きである。

AWT VIDEO──映像表現が描く「祈り」

並行して展開されるプログラム 「AWT VIDEO」 では、東京都現代美術館の学芸員であり「恵比寿映像祭」を創設した岡村恵子が監修を務める。今年のテーマは「儀礼、あるいは祈りの不条理な美」。10名のアーティストによる映像作品が、パブリックスペースで上映される。会場は千代田区・三井住友銀行東館1Fアース・ガーデンで、入場は無料である。

AWT BAR──ミシュラン三つ星シェフによる限定フード

南青山に登場するポップアップバー 「AWT BAR」 では、カクテルやサウンドプログラムに加え、bricolage bread & co. プロデューサーであり、レフェルヴェソンスのエグゼクティブシェフでもある生江史伸が考案した限定フードを提供。「金のフィナンシェ」と「海藻のジャンボンブール」の2種類が用意され、食を通じたアート的体験を楽しむことができる。

都内全域を巻き込むアートの祭典へ

アートウィーク東京は、森美術館や国立新美術館をはじめとする主要美術館、約60のギャラリーが参加する都市型アートイベントである。会期中は専用シャトル「AWT BUS」が運行し、都内各地の会場を結ぶモビールプロジェクトも展開。アートバーゼルとの提携、文化庁の特別協力を受け、国内外のアートファンに向けて東京のアートシーンを世界に発信する。

「アートウィーク東京(AWT)」開催概要

  • 会期:2025年11月5日(水)~11月9日(日)
  • 会場:都内美術館・ギャラリー、大倉集古館(AWT FOCUS)、南青山(AWT BAR)ほか
  • 主催:一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォーム
  • 特別展「AWT FOCUS」入場料:一般1,800円(前売1,500円)、学生・子ども無料、一般ペア2,800円(前売のみ、カタログ付き)
  • 公式サイトArt Week Tokyo

アートウィーク東京は、国際的視野を持ちながら東京独自のアートの現在を提示する都市型アートイベントとして年々注目度を高めている。今回のテーマ「リアルとは?」を通じ、アートが社会に問いかける力を体感できる貴重な機会となるであろう。

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