
1976年のデビュー以来、日本のロック史に確かな存在を刻み続けるギタリスト・Char。2025年に古希(70歳)を迎える節目にあわせ、初めての評伝『評伝 竹中尚人 Charと呼ばれて』が9月12日(金)、リットーミュージックから発売された。全640ページにわたる壮大なドキュメントは、単なる自伝やモノローグではなく、日本の音楽史の中にCharという稀代の存在を位置付けるための重厚な記録となっている。
多面的に描かれるCharの実像
本書では本人への徹底取材に加え、各時代をともに駆け抜けたキーパーソンの証言を交錯させながら、Charの歩みを立体的に浮かび上がらせる。取材対象者には、実兄・眞人、元マネージャーの長尾哲士、江戸屋代表の石田洋一をはじめ、泉谷しげる、金子マリ、クリス・ペプラー、佐藤準、JESSE、トミー・スナイダー、仲井戸“CHABO”麗市、鳴瀬喜博、古田たかし、布袋寅泰、ミッキー吉野、山岸潤史、ロバート・ブリルら多彩なアーティストが名を連ねる。
数々の証言を通じ、シーンの先頭を走り続けるギタリストの姿が多角的に描かれていく。
章立てと内容





評伝は8章構成。幼少期から現在に至るまでの音楽人生を時代ごとに整理し、浮き彫りにする。
- 第1章〈誕生~12歳〉 戸越のチャー坊:家族やロックとの出会い、バンド結成まで
- 第2章〈13歳~20歳〉 開花:学生時代の活動からスモーキー・メディスンまで
- 第3章〈21歳~23歳〉 栄光と挫折:ソロデビュー、アイドル的活動期とその終焉
- 第4章〈24歳~32歳〉 無敵:JLCの始動、怒涛のスタジオワーク、ロンドンでの孤独
- 第5章〈33歳~42歳〉 新たな挑戦:江戸屋設立、ピンク・クラウドの終幕、ソロ活動
- 第6章〈43歳~54歳〉 ギター・アイコン:多方面での活動と家族の死を経て確立した地位
- 第7章〈55歳~70歳〉 本物の自由:ZICCA設立、震災を経て、還暦記念ライブから古希へ
- 第8章 Charと呼ばれて:関係者の証言、母が遺した歌、そして現在
書誌情報
- 書名:評伝 竹中尚人 Charと呼ばれて
- 著者:細川真平
- 仕様:四六判 ハードカバー 640ページ
- 定価:3,520円(本体3,200円+税10%)
- 発売日:2025年9月12日(金)
- 発行:リットーミュージック
- 商品情報ページ:https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3125351003/
著者プロフィール
細川真平(ほそかわ しんぺい)
1964年香川県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社・レコード会社勤務を経てライターに転身。『ギター・マガジン』をはじめとする音楽専門誌やウェブメディアで幅広く執筆。
Charプロフィール
1955年6月16日、東京生まれ。本名・竹中尚人。ZICCA RECORDS主宰。8歳でギターを始め、10代からスタジオミュージシャンとして活動。1976年「Navy Blue」でソロデビュー、1978年にJohnny, Louis & Charを結成。1988年に江戸屋を設立後、ソロやPsychedelix、BAHOなど多彩なプロジェクトを展開。2009年には通販主体レーベルZICCA RECORDSを設立。2016年には『ギター・マガジン』誌によるアンケートで「ニッポンの偉大なギタリスト100」の1位に選出。2025年に古希を迎えた。
出版社情報
リットーミュージックは『ギター・マガジン』『サウンド&レコーディング・マガジン』など演奏者・クリエイター向けの専門誌や教則本を発行。電子出版、音源配信、多目的スペース「御茶ノ水RITTOR BASE」運営、国内最大級の楽器マーケットプレイス「デジマート」、Tシャツオンデマンドサイト「T-OD」など多方面に展開している。
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