世界的キュレーター来日──都市型アートフェス「T3」で豪華トークセッション開催へ

東京駅東側エリアを舞台に展開する日本最大級の都市型アートフェスティバル「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」が、10月4日(土)から開幕する。今年はポンピドゥー・センター、MoMA、ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)といった世界有数の美術館で活躍するキュレーターたちが来日し、会期中に多彩なトークイベントを繰り広げることが決定した。

世界的視点から「写真」を語る

注目は、ポンピドゥー・センターで「ヴォルフガング・ティルマンス展」を手がけたフロリアン・エブナー。展覧会の意義やポンピドゥーにおける写真の未来、日本やアジアの写真に向けられるまなざしを語る。また、MoMAのロクサナ・マルコチ、V&Aのマーティン・バーンズらも登壇し、現代写真の最前線やメディアとしての写真の重要性を議論する。

加えて、メトロポリタン美術館、LE BAL、IMSなどからもトップキュレーターやディレクターが参加。国際的な視点と日本・アジアの文脈を交差させた、密度の濃いセッションが予定されている。

プログラムの一部

  • T3 Talk Program(10月11日~13日、東京ミッドタウン八重洲)
    海外キュレーターによるレクチャーや、日本・韓国の女性写真家の対話セッションなどを展開。オンライン配信あり。
  • Opening Special Talk(10月4日・5日、東京都写真美術館)
    メイン企画展「City as Garden」に参加する作家、メリッサ・シュリーク、スティーブン・ギルが登壇。
  • Photobook Marche Talk(10月4日・5日、東京スクエアガーデン/シティラボ東京)
    写真集を中心に60以上の出版社・作家が集うブックフェアと連動し、トークを開催。

「東京を、写真の都に」

2020年に始動したT3は、八重洲・日本橋・京橋エリアと連携し、フェスティバル、フォトフェア、人材育成を包括するプロジェクトとして発展してきた。国際的な発表の場をアーティストに提供すると同時に、新しい才能を育み、東京を“写真の都”として世界に発信することを目指している。

開催概要

  • 会期:2025年10月4日(土)~10月13日(月・祝)
  • 会場:東京都写真美術館、東京ミッドタウン八重洲、東京スクエアガーデンほか
  • 主催:一般社団法人 TOKYO INSTITUTE of PHOTOGRAPHY
  • 詳細T3公式サイト

世界を牽引するキュレーターとともに、「写真」というメディアの現在地と未来を探る絶好の機会となるであろう。

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