サシャ・ロボッティ、新曲「The Flood」をBlakkatと共作──Dirtybird 20周年を飾る最新シングル

2025年9月6日

ベルリン出身のDJ／プロデューサーサシャ・ロボッティが、伝説的プロデューサー Blakkat とコラボレーションした新曲「The Flood」をリリースした。Dirtybird設立20周年を記念する今年、同レーベルからの注目作として配信が開始されている。

ジャンルを横断するクラブトラック

「The Flood」は、ガラージとディープハウスを融合させたグルーヴィーな楽曲である。ロボッティが構築したリズムと空間性に、Blakkatのドリーミーなヴォーカルが溶け込み、感情とダンスフロアの躍動感を同時に表現している。キャリア初のアルバム『I, Robotti』からのセカンド・シングルとして、彼の幅広い音楽性を示す作品となっている。

サシャ・ロボッティとBlakkat──二人の経歴

ロボッティは、Dirtybirdから2014年のEP『Loca Lola』以降、数々のリリースやケヴィン・ナップ、キル・フレンジーとの共作を発表し、レーベルの重要アーティストとして存在感を示してきた。自身のレーベル Slothacid を主宰するほか、Third Cultureの一員としても活動し、Dirtybirdのフェス「Campout」「CampINN」にも出演している。

対するBlakkatは、30年以上にわたりエレクトロニック・ミュージックを牽引。M Peopleのメンバーとしてマーキュリー賞を受賞したほか、ニュー・オーダー、ア・トライブ・コールド・クエスト、チャカ・カーンらのリミックスを手がけ、マーシャル・ジェファーソンやデヴィッド・モラレスとも共演。Crosstown Rebels、Hot Creations、Defectedといった名門レーベルから作品を発表し、アンダーグラウンドとクロスオーバーを橋渡しする存在として知られている。

Dirtybird 20周年の節目に

2005年に設立されたDirtybirdは、ユニークなハウス／テクノ・サウンドで知られる名門レーベルである。Campoutフェスや移動型BBQイベントで熱狂的な支持を集め、2017年にはMixmag誌の「Label of the Decade」に選出。現在はEMPIRE Dance傘下にあり、2025年は20周年記念ツアーを世界各地で展開している。

「The Flood」は各種配信プラットフォームで配信中。Dirtybirdが誇る20年の歴史を彩る新たな1ページとして、サシャ・ロボッティとBlakkatのコラボレーションはダンスフロアに強烈な余韻を残すであろう。