
ドイツ出身のマルチインストゥルメンタリスト/シンガーソングライター/プロデューサー Monolink(モノリンク) が、新曲「Perfect World」を9月5日に発表した。本作は、9月26日にリリースされるサード・アルバム『The Beauty Of It All』(Embassy One)に収録される先行シングルである。
UKガラージとブレイクビーツに触発されたサウンド
「Perfect World」は、モノリンクの代名詞である“四つ打ち”から一歩踏み出し、UKガラージやブレイクビーツから着想を得たリズムを導入。シャッフルするパーカッションと温かいシンセテクスチャー、そして彼独特の内省的なヴォーカルが重なり合い、親密さとダイナミズムを兼ね備えたトラックに仕上がっている。
本人は制作についてこう語っている。
「この曲は友人のセヴェリン・カンタライトとのジャムから生まれた。朝、ハンブルクのカフェで人々が仕事に急ぎながらスマホに没頭している様子を見て歌詞が浮かんだ。自分自身もその一人だった」
デジタル依存に抗う映像表現
シングルと同時公開されたミュージックビデオは、映像作家ニコラ・フォン・レファーンが監督。スマホに囚われる現代人を象徴的に描きつつ、見知らぬ二人が視線を交わし、やがて街全体に連鎖していく“人間的な覚醒”の瞬間を映し出している。
アルバムとツアーへ
『The Beauty Of It All』は、ドイツの田園地帯での孤独な創作から生まれた作品であり、無常、美しさ、人とのつながりといったテーマを深く掘り下げている。モノリンクのキャリアにおいて最もパーソナルかつ実験的なアルバムになるとされている。
アルバムリリースにあわせ、今秋から大規模なヨーロッパツアーも開催される。エレクトロニックと生楽器を融合させた圧倒的なライブで知られる彼の公演は、没入感の高いサウンドとストーリーテリングで観客を魅了するだろう。

リリース情報
- アーティスト:Monolink
- タイトル:Perfect World(シングル)
- リリース日:2025年9月5日
- アルバム:『The Beauty Of It All』2025年9月26日発売(Embassy One)
- 配信リンク
スマホ越しではなく“いま、この瞬間を感じる”ことを訴える「Perfect World」。クラブフロアからヘッドフォンリスニングまで、多様な場面で響く新機軸の一曲である。