ランス・ファーガソン、新作を11月リリース──EWF、アイドリス・ムハマッド、ビリー・アイリッシュらを再解釈

ニュージーランド出身でメルボルンを拠点に活動するマルチ・アーティスト、ランス・ファーガソンが、大人気カバーシリーズの第3弾『Rare Groove Spectrum, Vol. 3』を2025年11月21日に世界同時リリースすることが発表された。レーベルはTru Thoughtsで、国内盤には解説書が封入される。

カバーで紡ぐ「再構築の美学」

プロデューサー/ソングライター/ギタリスト/DJとして活動するファーガソンは、アロー・ブラックやロイ・エアーズらとの共演歴を持ち、ジャンルを横断するアプローチで「オーストラリアのマーク・ロンソン」と称されてきた。今回の新作では、70年代ジャズ・ファンクから現代ポップまでを題材にし、敬意と革新を共存させたアレンジで再構築している。

収録曲には、アイドリス・ムハマッドの名曲「Could Heaven Ever Be Like This」、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「Runnin’」、そしてビリー・アイリッシュ「My Future」(シンガーのリタ・サッチをフィーチャー)などが含まれる。さらにジャングルのカルト・トラックを蘇らせた先行シングル「Dominoes」も公開中だ。

Lance Ferguson – Dominoes

配信リンク>>>   https://truthoughts.ffm.to/dominoes.OPR

聴きどころと再解釈の精神

アルバムの核となるのは、ジーン・ハリスのラテン・フュージョンをボサノヴァとして再構築した「Losalamitoslatinfunklovesong」。ファーガソン自身が「敬虔でありながら発明的であることがテーマ」と語るように、単なるカバーではなく、歴史とリスナーを繋ぐ創造的な対話として機能している。

その他、ア・トライブ・コールド・クエストがサンプリングしたことで知られるビリー・ブルックスの「Fourty Days」、SKEファン必携のホット・ソース「Oz Bump (Soul Thing)」、ジャズ・ファンク・バンドPyramidの楽曲を取り上げた「Song For Bobby」、さらにフロアライクな「Caveman Boogie」など、深掘りの選曲とモダンなプロダクションが交錯する。

リリース情報

  • アーティスト:Lance Ferguson
  • タイトル:Rare Groove Spectrum, Vol. 3
  • 発売日:2025年11月21日(金)
  • フォーマット:CD(国内盤解説付)/輸入盤CD/輸入盤LP(ブラック・ヴァイナル)/デジタル配信
  • レーベル:Tru Thoughts
  • 詳細リンク(BEATINK)

ソウル、ファンク、ジャズを横断しながら“過去を再構築する生命力”を体現するファーガソン。『Rare Groove Spectrum, Vol. 3』は、クラシックへの愛と現代的センスが融合した必聴の一枚となるであろう。

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