真夏のラテン・ハウスに再び光 ── ラスマス・フェイバー、新曲「Pra Mim」で原点回帰

スウェーデン出身の音楽プロデューサー、ラスマス・フェイバーが、8月29日に新曲「Pra Mim(プラ・ミン)」をリリースする。本作は自身のレーベル〈Farplane Records〉から発表される最新シングルであり、その意味はポルトガル語で「私のために」。これまでに発表してきた「Seem To Last」や「Está Loca」といった陽光をまとったラテン・ハウス路線を継承しつつも、より一層洗練されたサウンドが展開されている。

「Pra Mim」は、柔らかくきらめくギターの旋律と、甘く官能的なボーカルが絡み合う、上質なラテン・フレイヴァーのハウス・グルーヴである。洗練されたプロダクションが光る本作は、プールサイドのパーティーから夕暮れのビーチまで、あらゆるサマーシチュエーションにフィットする仕上がりだ。

ラスマス・フェイバーといえば、2000年代以降、ジャズやラテン、そして生演奏を取り入れたソウルフルなハウスでシーンに名を馳せたアーティストである。〈Defected〉や〈Armada〉といった名門レーベルからのリリースや、アクスウェル、デッドマウス、カスケードとのコラボレーションも記憶に新しい。

近年では、アニメ『マクロスΔ』やゲーム『メタルギアソリッド』『Honor of Kings』などの音楽も手がけ、〈Platina Jazz〉名義で展開する“ジャズ×アニメ”プロジェクトは日本を中心にカルト的人気を誇るなど、その活動は多岐にわたる。

しかし今回の「Pra Mim」は、まさに彼がハウスミュージックで築き上げてきたルーツへと立ち返る一作である。ソウルフルな現代的グルーヴ、ラテンのリズム、生楽器の温もりが見事に融合されたこの楽曲は、20年にわたる音楽活動の集大成ともいえる。成熟した音楽性とダンスフロアのエネルギーが共存する、ラスマス・フェイバーの“いま”が詰まった一曲である。

リリース情報


Rasmus Faber「Pra Mim」
2025年8月29日リリース(Farplane Records)
トラックリスト:

  1. Pra Mim
  2. Pra Mim (Extended Version)

Rasmus Faber公式サイト
Instagram

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