
グラミー賞とアカデミー賞に輝く音楽家ジョン・バティステが、アメリカ音楽界のレジェンド、ランディ・ニューマンとの共演曲「ロンリー・アヴェニュー」を公開した。8月22日にリリースされる新作アルバム『ビッグ・マネー』に先駆けた第2弾シングルであり、二人の深い音楽的対話を刻みつけた一曲となっている。
「ロンリー・アヴェニュー」は、ドク・ポーマス作曲、レイ・チャールズの名演でも知られるクラシック・ナンバーのカバーであり、今回のアルバムにおける唯一のリメイク楽曲。録音はランディ・ニューマンの自宅リビングで行われ、まるで記録装置だけがそっと見守るかのような即興性と親密さに満ちたセッションだったという。最小限のアレンジ、一発録音。そこには、飾らぬ音と魂の会話がある。
公開されたミュージック・ビデオでは、静かなアパートを歩くバティステが、部屋の奥から聴こえてくるニューマンの声に導かれ、やがて二人がピアノの前で向き合う様が映し出される。世代も時代も超えたコラボレーションが、深い余韻とともに映像としても記録されている。
「レイ(・チャールズ)は僕にとって守護聖人のような存在。今回の“ロンリー・アヴェニュー”では、僕自身がランディやレイと対話しているような感覚なんです」
──ジョン・バティステ
新作『ビッグ・マネー』は、ゴスペル、ソウル、ブルース、フォーク、ロックンロールといったアメリカ音楽の血脈をたどりながら、バティステ自身の文化的背景と現在進行形の表現を融合させた意欲作。「アメリカーナ・ブルース・ステートメント」と自ら位置づける本作には、ジャンルと創造性の“レパトリエーション(再帰還)”という思想も込められている。
先行リリースされた表題曲「ビッグ・マネー」では、サム・クックの孫娘たちによる3人組、ザ・ウーマック・シスターズが参加。バティステがギターを手にグルーヴィーに展開するこの曲は、「感じられるもののために生きよう リアルなもののために生きよう」というメッセージがリフレインされる、魂の叫びとも言えるナンバーだ。
2025年、バティステはスーパーボウルでのパフォーマンス、グラミー2冠を獲得したドキュメンタリー『American Symphony』、そして米クラシック・チャート9週連続1位の『ベートーヴェン・ブルース』など、その存在感をさらに高めている。『ビッグ・マネー』は、そんな彼の軌跡と未来を繋ぐ、ひとつの到達点であり、同時に新たな航海の出発点とも言えるだろう。

リリース情報
ジョン・バティステ『ビッグ・マネー』
リリース日:2025年8月22日(金)
品番:UCCV-1213[SHM-CD]
定価:¥3,080(税込)
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収録曲:
- リーン・オン・マイ・ラヴ(feat. アンドラ・デイ)
- ビッグ・マネー
- ロンリー・アヴェニュー(feat. ランディ・ニューマン)
- ペトリコール
- ドゥ・イット・オール・アゲイン
- ピナクル
- アット・オール
- メイビー
- エンジェルズ(feat. NO I.D. & ビリー・ボブ・ボ・ボブ)
- ビッグ・マネー(インストゥルメンタル) ※ボーナス・トラック
購入者特典:
- UNIVERSAL MUSIC STORE:オリジナル特典(内容後日発表)
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- 全国主要CDショップ/オンライン:スマホサイズステッカー
※特典は数に限りあり。一部取り扱いのない店舗あり。