

ナイアガラ・サウンドが息づくヴィジュアルが、ふたたび現代に蘇る。リットーミュージックより、イラスト・ブック『NIAGARA SONG BOOK(2025 Edition)』『NIAGARA SONG BOOK 2(2025 Edition)』が、2025年9月19日に2冊同時リリースされることが決定した。
本書は、1982年と1984年にそれぞれ刊行された初版をベースに、リサイズ/再編集を施したリニューアル版である。収録内容は、大滝詠一のインストゥルメンタル・アルバムに連動した作品構成で、全収録曲の歌詞と楽譜を掲載。加えて、各巻ともに一部のイラストを新たに差し替えた“リミックス・バージョン”とも呼べる仕上がりとなっている。巻末には永井博、河田久雄それぞれへの最新インタビューも収録されており、ファンにとっては新たな発見に満ちた一冊となるだろう。
近年、世界的に再評価が進む「シティポップ」の象徴としても知られる大滝詠一の音楽とビジュアル。本書は、2024年に刊行された『NIAGARA SONG BOOK 3』(イラスト:わたせせいぞう)と併せて、“ナイアガラ・レコード”が描き出した1980年代の美学と空気感を、紙上に鮮やかに閉じ込めたアートブック・シリーズとして位置づけられる。
河田久雄の原画展&サイン会も開催
『NIAGARA SONG BOOK 2』の発売を記念して、河田久雄による原画展がタワーレコード渋谷店6F「TOWER VINYL SHIBUYA」にて開催される。展示は『EACH TIME』の名ジャケットをはじめ、ナイアガラ作品に提供された原画の数々を紹介する内容で、2025年9月21日(日)15:00には、作家本人によるトーク&サイン会も実施予定である。
詳細:https://towershibuya.jp/news/2025/07/23/216537
サイン会情報:https://towershibuya.jp/2025/07/23/216374
ナイアガラ50周年記念企画も続々

2025年は、大滝詠一が設立した“ナイアガラ・レコード”のレーベル設立50周年。これを記念して、リットーミュージックは様々なプロジェクトを展開中だ。Tシャツ受注サイト「T-OD」では、ナイアガラ作品のジャケットをモチーフにしたTシャツ・シリーズ「NIAGARA RECORDS CLASSIC ALBUM TEE COLLECTION」を展開。全18種の豊富なデザインは、コアファンからライトユーザーまで幅広く楽しめるラインナップとなっている。
Tシャツ販売ページ:https://t-od.jp/collections/niagaratee

また、東京・神保町のNew Galleryでは、特別展「Eiichi Ohtakiʼs NIAGARA 50th Odyssey」が会期を延長して開催中。7月11日よりスタートした本展は、連日盛況を博し、8月17日(日)までのロングラン開催となる。
詳細:https://newgallery-tokyo.com/niagara50thodyssey
書誌情報
『NIAGARA SONG BOOK(2025 Edition)』
著者:永井博、大滝詠一
価格:3,300円(税込)
仕様:A4変形判/40ページ/オールカラー
発売日:2025年9月19日
商品ページ:https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3125317109/
『NIAGARA SONG BOOK 2(2025 Edition)』
著者:河田久雄、大滝詠一
価格:3,300円(税込)
仕様:A4変形判/40ページ/オールカラー
発売日:2025年9月19日
商品ページ:https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3125317110/
時代を越えて鳴り響く「ナイアガラ・サウンド」と、それに呼応する色彩豊かなヴィジュアル。日本ポップス史における金字塔に、あらためてページをめくる理由がここにある。