何気ない日常が、ふと「特別な日」に変わる瞬間。そんなかけがえのない一瞬を、鮮やかな色彩と繊細な眼差しで切り取る現代アーティスト・深澤雄太。tagboatで開催される最新個展「Special day」では、都市近郊や島の風景を題材にした新作が並ぶ。“今しか描けない”絵が放つ静かな強さに、心を揺さぶられる展示となるだろう。
色彩とまなざしが変える日常──深澤雄太個展「Special day」開催
株式会社タグボート（東京都中央区日本橋）は、2025年8月1日（金）から8月19日（火）まで、同社ギャラリーtagboatにて、現代アーティスト・深澤雄太による個展「Special day」を開催する。
深澤は1995年、東京都日野市生まれ。2019年に東京藝術大学油画専攻を卒業後、静謐な風景と温もりを感じさせる作風で注目を集めてきた。本展では、近年経験した健康面での変化を契機に、「何気ない日常が、どれほど特別で愛おしいものか」を再発見した彼のまなざしを通して、新たな作品群が展示される。
描かれるのは、国立市のアトリエ周辺や、作家にとって特別な土地である瀬戸内の「豊島」の風景。油彩による重厚なマチエールと繊細な筆致で、生活の中にあるささやかな輝きや感情のゆらぎを表現している。例えば「谷保の何でもない道」「8月、ひまわり。」などの作品は、静かで力強い眼差しが画面に宿り、鑑賞者に深い共感を呼び起こす。
一部作品は事前抽選による販売も行われる予定であり、応募期間は2025年7月22日（火）から28日（月）まで。詳細は展覧会公式サイトにて案内されている。
また、本展に合わせて公開されたインタビューでは、深澤が語る創作の原点や、近年の心境の変化、これから挑戦したいテーマについて触れられており、読み応えのある内容となっている。
展覧会情報
会期： 2025年8月1日（金）～8月19日（火）
営業時間： 11:00～19:00（※日・月・祝休廊）
入場料： 無料・予約不要
会場： tagboat（東京都中央区日本橋富沢町7-1 ザ・パークレックス人形町 1F）
深澤雄太 プロフィール
1995年東京都日野市生まれ。東京藝術大学油画専攻卒。個展「nostalgia」「Landscape」「soul」などをはじめ、アートフェアやグループ展にも多数出展。温もりと冷静さを併せ持つ色彩表現と、風景に宿る感情の機微を描き出す技法に定評がある。KinKi Kids出演番組『ブンブブーン』でも作品が紹介されるなど、多方面から注目を集める若手画家の一人である。
