
オランダのマルチ・インストゥルメンタリスト、エールコ・トッパーによるソロ・プロジェクト、フェルブムの最新アルバム『winterspring/summerfall』が、2025年8月29日に日本独自CDとしてリリースされることが決定した。さらに、”音の楽園”と称される野外リスニング・フェスティバル〈EACH STORY〉への初出演も発表された。
この作品は、Felbmにとって4作目のフル・アルバムであり、日本では初となるフィジカル・リリース。タイトルの通り「冬・春・夏・秋」の四季をテーマに据え、日本の暦である二十四節気にインスピレーションを受けて制作された意欲作である。
アルバムは2枚組・全24曲。2022年11月から1年間、Felbmは自然を観察し、その変化を日記に記録しながら、楽曲制作を進めた。季節ごとの空気の質感や気配を丁寧にすくい取り、有機的な楽器とフィールドレコーディングを融合させたサウンドは、まるで時間そのものを聴覚化したかのような趣をたたえている。
冬は広がりのある低音と静寂のなかに漂い、春になると生命の芽吹きとともに旋律が軽やかに跳ねる。夏には陽光のきらめきと土の香りが立ち上がり、秋にはざらりとした質感と共に次なる季節の気配が忍び寄る。そうした移ろいの音風景が、80分にわたってなめらかに展開されていく。
作品の根底にあるのは、自然への敬意である。鳥のさえずり、風の気配、草の揺れ──日々変化するそれらの「声」に耳を傾けながら、Felbmは音楽という形でそれを綴る。彼自身が語るように、「自然の沈黙には多くの音がある」。このアルバムは、まさにその沈黙の中に宿る響きを捉えた贈り物なのである。
CDは解説付き、2枚組仕様でリリース予定。配信も同日スタートとなる。

【作品情報】
アーティスト名:Felbm
タイトル:winterspring/summerfall
レーベル:PLANCHA
フォーマット:2CD / Digital(解説付き・日本独自仕様)
発売日:2025年8月29日
価格:2,800円+税
TRACKLISTなど詳細はこちら:
https://felbm.bandcamp.com/album/winterspring-summerfall
フェルブム、〈EACH STORY〉にて日本初の野外ライヴが決定
さらにフェルブムは、本作を携えて2025年10月4日・5日に長野・五光牧場で開催される〈EACH STORY 〜THE CAMP〜〉に出演することも発表された。ピアノ、フルート、ダブルベースによるトリオ編成で、四季をめぐる音の旅をライヴで再現する貴重なステージとなる。
同フェスティバルには、デヴェンドラ・バンハートやノア・ジョージソン、ギャン・ライリーといった海外アーティストに加え、日本からもmaya ongaku、Calm、chihei hatakeyama、H.Takahashiらが参加。国内外の音楽ファンから熱い注目を集めている。

イベント名:EACH STORY 〜THE CAMP〜 2025
日程:2025年10月4日(土)〜10月5日(日)
会場:五光牧場オートキャンプ場(長野県南佐久郡川上村)
チケット:2日通し券 22,000円(前売)、1日券 13,000円(前売)
公式サイト:https://www.felbm.com/